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1996 Fiscal Year Annual Research Report

都市の計画概念としてのスメルスケープに関する研究

Research Project

Project/Area Number 08875108
Research InstitutionTokyo Institute of Technology

Principal Investigator

大野 隆造  東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 教授 (20160591)

Keywords都市 / 計画概念 / スメルスケープ / アンケート調査 / サウンドスケープ
Research Abstract

本研究は,都市のにおい環境が都市計画者および住民にどのように意識されているかを調査し、においの内容の分類,その分布,季節変動などスメルスケープの構成要因を明らかにし,それらによって都市の計画概念としてのスメルスケープを操作的に定義し,その記述方法を示すことを目的とする。
本年度は,今後の都市の配置計画に,「におい」を生かしていくため,まず都市計画(まちづくり)担当者に,現状の都市の中にある「におい」がどのように認識され,計画に反映されているかを把握するための調査を実施した。
(1)アンケート調査 スメルスケープの観点から都市の実態を明らかにするため,全国自治体(240箇所)の都市計画担当者等に,下記のような項目についてアンケート調査を行った。
(a)都市のにおいについての問題意識について
・地域のアイデンティティーを示すにおいなどボジティブな面:伝統的な地域産業や生活行為から発するにおい,あるいは自然地理的条件によるにおいの存在およびその分布
・公害として意識されるネガティブな面:工場や交通など好ましくないにおいの存在とその分布
(b)上記の事柄についての都市計画的な対応について
(c)積極的にスメルスケープ(においの配置計画)を取り入れる試みの有無
(2)調査対象地の選定 スメルスケープの観点からのタイプ分類と次年度調査対象地の選定を行っている段階である。
以上の調査から,多くの都市において,騒音や悪臭などの対策や改善案が練られ,一方で,都市の中にあるにおいや音を,単にマイナス面の騒音や悪臭として捉えられているだけでなく,ある地域の特性を表す「におい風景(スメル・スケープ)」や「音風景(サウンド・スケープ)」といったプラス面に目を向け,それを公園や都市の計画に生かそうとする動きも少なくないことが明らかになった。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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