1996 Fiscal Year Annual Research Report
膜輸送分子を指標としたペルオキシゾーム形態形成の研究
Project/Area Number |
08877001
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
臼田 信光 信州大学, 医学部, 助教授 (30135123)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中沢 綾美 信州大学, 医学部, 助手 (90273078)
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Keywords | ペルオキシゾーム / 膜輸送分子 / 免疫組織化学 / 形態形成 |
Research Abstract |
ペルオキシゾーム特異蛋白質の膜輸送分子の局在性を、ペルオキシゾームの新生が起きている組織・細胞において免疫組織化学的に研究して、ペルオキシゾームの細胞内小器管「原基」を見い出すことを目的としている。 本年度の計画は,1)現有する抗ターゲテイングシグナル抗体(抗合成SKLモノクローナル・ポリモノクローナル抗体)の特異性を検定するとともに、ペルオキシゾーム新生モデルにおけるターゲティングシグナルの局在性を検索する、2)ターゲテイングシグナル受容体抗体(抗SKLイデイオタイプ抗体)の作成、の2つの実験を進行させている。抗ターゲテイングシグナル抗体はSKLの配列を強く、また、ペプチドを弱く認識することが、合成ペプチドと精製ペルオキシゾーム酵素を用いて示した。免疫組織化学では、抗ターゲテイングシグナル抗体はペルオキシゾームを特異的に認識して、それ以外の細胞内構造は認識しないことが示された。ペルオキシゾームの内部構造との関連から判断すると、認識する蛋白質の種類と内部構造は極めて良い一致性が有ることがわかった。それゆえ本抗体はペルオキシゾームの形態学的な研究に極めて適していると判明した。 現在、ペルオキシゾーム新生モデルにおける局在性の検索と抗SKLイデイオタイプ抗体の作成を進めている。前者の結果は次第に集まりつつあるが,後者においては難航している。
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Research Products
(1 results)