1997 Fiscal Year Annual Research Report
ヒトアポ蛋白(a)過剰発現トランスジェニックウサギ作製とその動脈硬化研究への応用
Project/Area Number |
08877036
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
范 江霖 筑波大学, 基礎医学系, 講師 (60272192)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下釜 達朗 筑波大学, 基礎医学系, 助教授 (50170999)
八神 健一 筑波大学, 基礎医学系, 助教授 (40166476)
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Keywords | トランスジェニック / 動脈硬化 / 高脂血症 / 動物モデル / 脂質代謝 / アポ蛋白 / アポ蛋白a / リポ蛋白 |
Research Abstract |
平成9年度にヒトアポ蛋白(a)トランスジェニックウサギfounder lineの作製を行った。アポ蛋白(a)の発現についてはトランスジェニックウサギの血漿リポ蛋白を分離しSDS-PAGE並びにAgarosegelで分析し更にimmunoblotを行った。トランスジェニックウサギのヒトアポ蛋白(a)の分子量はヒトと同じ30kdで,血清のヒトアポ蛋白(a)の濃度は約〜0.5mg/dlであった。このトランスジェニックウサギを用いて正常ウサギと交配させ、さらにヘテロとホモウサギを作り出した。そして、高脂血症であるWHHLウサギを用いてアポ蛋白(a)トランスジェニックウサギとcrossbreedingも行った。アポ蛋白(a)の動脈硬化発生に及ぼす影響を検討するため、これらのウサギを用いて0.3%コレステロール食餌を負荷して、現在8週目になるが、両群との間に血清の脂質変化は認めなかった。動脈硬化の解析は16週目に予定されている。また、ヒトリポ蛋白リパーゼを過剰発現するトランスジェニックウサギの作製も試みた。現在、一羽のリポ蛋白リパーゼトランスジェニックウサギが成功した。ヒトリポ蛋白リパーゼの量は約350ng/dlでヒトの2倍ぐらいあると思われる。リポ蛋白リパーゼの活性を分析したところ、このトランスジェニックウサギのリポ蛋白リパーゼの活性は正常ウサギより約5倍高値であった。そのウサギの解析も現在進行中である。
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Research Products
(1 results)