1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08877075
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
徳井 教孝 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 講師 (50207544)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
溝上 哲也 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 助手 (60269074)
吉村 健清 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 教授 (20037435)
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Keywords | グルタチオン / 死亡率 / 疫学研究 / 食生活調査 |
Research Abstract |
本年度は、まず、大量の血漿のグルタチオン(以下GSH)を測定することができる方法を検討するため、簡便なCALBIOCHEM社製のGLTATHIONE ASSAY KITを用いて、その測定精度を検討した.GSHの分析手順は、1)として、血漿0.5mlとMetaphosphoric acid(以下MPA)0.5mlを混合し、4℃、10000rmpで10分間遠心した.次に.2)として、GSH3.1mgと5%MPA1.0mlから10mMのGSHをつくった.これを100μlとり、5%MPA1.9mlと混合し、0.5mMのGSH標準試料を作成した.この試料を用いて、GSH濃度(μM)が0、5、10、15、20、30、40、50となるようにキットに準備されている溶液3で希釈した.各試料の400nmの吸光度を測定し、標準線を作成した.3)として、1)の試料300μlと溶液3を600μl混合した.次に溶液1を50μl混合し、最後に溶液2を50μl追加し、合計が1.0mlとなるようにした.この試料を25℃で10分間放置後、400nmの吸光度を測定した.その結果733μlの測定値が得られた.高くなった原因として、このキットはGSHが黄色として発色するように作られているため、血漿の黄色が影響していると考えられた.したがって、現在、このキットを用いず、大量の血漿GSHが測定できる方法を検討している. 次に、地域住民30歳-79歳、7130名の栄養調査から、GSHを比較的多く含む淡色野菜の摂取頻度を検討した.男性では、2-4回/週が最も多く49.8%を示した.1回/日の者が次に多く32.6%であった.女性では、1回/日と2-4回/週の者の割合がほぼ等しく、それぞれ42.8%、42.7%であった.男女とも高齢者の方が摂取頻度は高かった.
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