1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08877075
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
徳井 教孝 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 講師 (50207544)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
溝上 哲也 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 助手 (60269074)
吉村 健清 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 教授 (20037435)
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Keywords | グルタチオン / 淡色野菜 / 摂取記録法 / 寄与率 / 玉ねぎ |
Research Abstract |
食品中に抗酸化物質であるグタチオンが含まれているため、がん予防の観点から、どの食品からグルタチオンを摂取しているのかを評価することは重要である。そこで、34名の主婦を対象に5月の4週間、摂取記録法を実施したデータを用いて、グルタチオンを多く含む淡色野菜の摂取頻度について解析を行った。34名の4週間の摂取食品数は延べ32542食品であった。 摂取した野菜の種類は全部で43食品であった。この中から食品摂取頻度の多い淡色野菜の摂取状況を多い順に検討した。最も摂取頻度の高かった淡色野菜は玉ねぎで摂取頻度は740回、全食品摂取頻度の2.3%を占めていた。2番目に摂取が多い野菜は、きゅうりで摂取頻度は601回で、全食品摂取頻度の1.8%を占めていた。次に多かった野菜は、きゃべつで507回、1.6%であった。 以下、トマト(476回、1.5%)、レタス(403回、1.2%)、大根(243回、0.7%)、なす(165回、0.5%)の順であった。 これまでの研究から、最も摂取頻度が多かった玉ねぎはグルタチオンを比較的多く含んでいることが判明している。このことから、玉ねぎがグルタチオン摂取に多く寄与していることが示唆された。 淡色野菜の摂取頻度を食物摂取頻度調査票で評価する場合、摂取している野菜の種類は多くないため、上記の野菜を食品リストとして記載し、その摂取頻度を測定することで、淡色野菜からのグルタチオン摂取量が推定できると考えられた。
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