1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08877076
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
八幡 勝也 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 講師 (10248594)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
津田 徹 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 助教授 (60207389)
東 敏昭 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 教授 (10119000)
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Keywords | じん肺 / 画像処理 / 胸部レントゲン / 2次元フーリエ / コンピュータ |
Research Abstract |
本年度は「基礎的な解析手法の確定とアプリケーション化、健常者の情報の蓄積」ということで以下の研究を行った。 1.現在検討している幾つかの解析手法のうち有用なものを実際の臨床経過と合わせて評価する。 現在じん肺の解析手法としては、桂川らによるテクスチャー解析もしくは吉村らによるフイルター処理による方法がある。テクスチャー解析はフーリエ解析によるパワースペクトルをパラメーターとして使用するので、バックグラウンドの変動を嫌う。そのために一つの画像内の小さな範囲を多数指定して処理しなければならない。よって1枚のレントゲン画像を処理するためには、約20カ所の小ブロックを指定しなければならない。よって、我々の様に多量の画像からパラメーターを抽出する目的にはそぐわない。 次に吉村らの方法は複数のフイルター処理により結節が疑われる像を抽出する方法で、診断の参考を目的としたものである。その抽出過程の処理技法としては非常に参考になるが、画像自身の評価にはつながりにくい。 われわれは、途中の結節抽出手法は色々な実験を行うとして、評価方法としては処理の容易な、抽出した結節の面積密度と面積比率をパラメーターとして採用した。 2.これに基づきSUN work stationで解析のプログラムを組みそれを画像ツールに組み込む。 これについてはプログラムの組み込みは終了した。 3.合わせて対照として使う健常者の胸部X線画像をIS&Cを用いた画像データベースに蓄積する。 画像データベース化はじん肺患者について終了した。 4.次年度の予定 次年度は結節を抽出する処理について検討し、データベース化した画像を処理し、評価する。
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Research Products
(2 results)