1996 Fiscal Year Annual Research Report
生体免疫染色法の確立とその臨床応用に関する基礎的研究
Project/Area Number |
08877091
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
伊東 進 徳島大学, 医学部, 教授 (70093838)
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Keywords | 消化管粘膜 / 微小眼 / 診断 / 抗原抗体反応 / 免疫組織化学的染色 / 生体免疫染色 |
Research Abstract |
1)生体免疫染色法に関する基礎的検討 DAKO社製抗Epitherial Membrane Antigen(EMA)抗体(以下抗EMA抗体)および抗Carcinoemboryonc Antigen(CEA)抗体(以下抗CEA抗体)を用い消化管の切除新鮮標本からの小組織片を採取し、免疫組織化学的染色に供し新鮮標本のまま、種々条件下に通常のABC法による免疫組織化学的染色を行い、染色性を検討した。通常の免疫組織化学的染色法では染色不能であった。しかし、通常の方法を省略する事により食道粘膜においては抗EMA抗体を用い抗原抗体反応を発現させ、充分な発色を得ることに成功した。さらに胃粘膜においては、粘膜洗浄を併用することにより抗EMA抗体を用い部分的に抗原抗体反応を発現させ得ることを確認し、国内学会(第82回日本消化器病学会総会 1996年4月19日 神戸)および国際学会(10th APCGE/7th APCDE Abstracts 498,1996,13th APCC Abstracts 514,1996)において報告した。 2)生体粘膜における抗原抗体反応(免疫組織化学的染色)の阻害要因およびその除去方法の検討。 すでに抗原抗体反応を発現し得た方法を用いても染色性が確認できない症例を認め、その阻害要因を検討した。食道粘膜においては症例間で差を認めなかったが、胃粘膜においては同じ条件でも染色性に差を認めた。その要因として粘膜の萎縮の程度および粘液量により染色性が異なることを認めた。このことより粘膜表面の粘液を除去する方法を検討中である。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Shigehito Hayashi: "Basic Study on Vital Immunostain for A Novel Method of Diagnosis with Electronen doscopy" 10th Asian- Pasific Congress of Gastroenterology(APCGE)/7th Asian- Pasific Congress of Digestive Endoscopy.(APCDE). (Abstracts). 498 (1996)
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[Publications] Shigehito Hayashi: "Basic Study on Vital Immunostain for A Novel Method of Diagnosis with Electronen doscopy" 13th Asia Pasific Cancer Conference(APCC). (Abstracts). 514 (1996)