1998 Fiscal Year Annual Research Report
早産治療ならびに動脈管開存症治療における未熟児のインドメタシン体内動態の研究
Project/Area Number |
08877181
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
佐藤 雅彦 北里大学, 医学部, 助手 (70215846)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松浦 信夫 北里大学, 医学部, 教授 (50002332)
久保 博昭 北里大学, 薬学部, 助教授 (40050570)
小口 弘毅 北里大学, 医学部, 講師 (30133292)
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Keywords | インドメタシン / 未熟児動脈管開存症 / 血中濃度 / HPLC / 早産治療 |
Research Abstract |
在胎週数30未満の児について、蛍光検出法を用いたHPLC法を用いて、インドメタシン血中濃度測定し、その体内動態について検討した。対象は早産治療のために母体にインドメタシン投与され出生した児(母体投与群)さらに動脈管開存症に対しインドメタシンを投与した児(新生児投与群)とした。平成8年は母体投与群を中心に平成9年以降は新生児投与群を中心にデータ分析を行った。結果は、母体投与群の検討で、母体に投与したインドメタシンの投与期間が72時間以上の場合、母体と児の半減期の差から児の体内にインドメタシンが蓄積する傾向があると考えられた。新生児投与群の検討から、インドメタシンの体内動態は、投与を開始した日齢、在胎週数、出生体重、腎機能など様々な因子が影響していることがわかった。このためさらに症例数を増し、検討を要すと考えられた。インドメタシンの急速静注により、脳血流など他臓器への影響による副作用が報告されているが、約1時間の緩徐なインドメタシンの投与方法の有用性が示唆された。
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