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1996 Fiscal Year Annual Research Report

癌抑制遺伝子による膵癌治療の基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 08877198
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

江里口 正純  東京大学, 医科学研究所, 講師 (10114406)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 浅野 茂隆  東京大学, 医科学研究所, 教授 (50134614)
谷 憲三朗  東京大学, 医科学研究所, 助教授 (00183864)
柳衛 宏宣  東京大学, 医科学研究所, 助手 (30212278)
Keywords膵癌 / 癌抑制遺伝子 / tob
Research Abstract

本年度の計画としては、in vitroにおいて膵癌細胞に、癌抑制遺伝子を導入し、増殖抑制効果を検討することを目的とした。癌抑制遺伝子として、当研究所の制癌研究部の山本、松田氏が新たに発見した細胞増殖抑制遺伝子tobを用いた。TobはErb B-2と相互作用する345アミノ酸より成る約45kDaのタンパク質であり、細胞増殖抑制タンパクBtg-1と相同性を示し、overexpressionさせたNIH3T3細胞は、増殖抑制を示すことがわかっている。ヒト膵癌細胞AsPC-1,BxPC-3,SOJについて、RNAを抽出し、Northern blottingを行い、Tob遺伝子の発現を検討した。3書類の膵癌細胞株においてTob遺伝子の発現を認め、AsPC-1細胞において強く発現していた。さらに、制癌研究部より供与されたTob cDNAを組み込んだAdeno virus vector(Ad-tob vector)をヒト胎児腎細胞293細胞にtransfectし、virus vectorを増幅した。Ad-tob vectorのtiterは3.5×10^8cpf/mlであった。また、AsPC-1細胞へ、Ad-tob vectorをtransfectするMOIは、ウイルス毒性なく100まで高めることができた。現在、Ad-tob vectorを膵癌細胞AsPC-1にtransfectし、癌細胞の増殖抑制率を検討中である。今後、膵癌細胞におけるtyrosine kinaseの発現とTobタンパクに対する抑制効果、および導入する癌抑制遺伝子の相乗効果等を検討しin vivoの実験へ進めていきたい。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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