1997 Fiscal Year Annual Research Report
新しい癌ワクチン療法におけるinterleuk in-15遺伝子導入療法の有用性
Project/Area Number |
08877201
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
硲 彰一 山口大学, 医学部, 助手 (50253159)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡 正朗 山口大学, 医学部, 教授 (70144946)
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Keywords | interleukin-15 / Tumor immumity / raccination / Oene Therapy |
Research Abstract |
IL-15を用いた癌免疫遺伝子治療の有用性について咋年度報告した。本年度はさらに免疫応答を詳細に解析した。【方法】(1)Meth-A/IL-15移植局所に浸潤したリンパ球のサプセットを免疫組織化学染色により解析した6(2)Meth-A/IL-15拒絶マウスに対して親株のMeth-Aおよびcolon26の再移植を行った。(3)IL-15産生量の異なるクローンにおいて抗腫瘍効果を解析した。(4)Meth-A/IL-15移植後、抗IL-15抗体投与により抗腫瘍硬貨が減弱するか否かを検討した。【結果および考察】(1)Meth-A/IL-15移植局所において7日目から単核球(CD4+and Muc-1+)および好中球の浸潤を認めた。一方、Meth-A/Neo移植局所には細胞浸潤はほとんど認められなかった。BALB/cnu/nuマウスではMeth-A/IL-15とMeth-A/Neoの間に著差を認めなかった。(2)さらにMeth-A/IL-15拒絶マウスでは、Meth-A親株の再移植も全て拒絶し、移植局所には著明な単核球(CD8+and Muc-1+)の浸潤を認めたが、Colon-26親株の増殖は制御できなかった。(3)IL-15産生量が200-500pg/10^6 cells/24hrsの3クローンを使用して移植実験を行ったが、産生量による抗腫瘍効果に差は認めなかった。(4)これらの増殖抑制効果は抗IL-15抗体で減弱した。【結語】IL-15遺伝子導入により、Meth-Aでは完全な腫瘍拒絶と腫瘍特異免疫が得られたことから、IL-15遺伝子導入は癌免疫療法において新たなstrategyとなると思われた。
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Research Products
(1 results)