1996 Fiscal Year Annual Research Report
肝癌細胞へのsuicide gene導入による原発性肝癌の治療
Project/Area Number |
08877205
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
柳沢 暁 東京慈恵会医科大学, 外科学講座第2, 講師 (80200533)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲垣 芳則 東京慈恵会医科大学, 外科学講座第2, 講師 (40138714)
岡本 友好 東京慈恵会医科大学, 外科学講座第2, 講師 (00246381)
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Keywords | 原発性肝癌 / suicide gene / アラツウイルス |
Research Abstract |
1)ラット正常肝へのadenovirousの感染効率の実験 LacZ-adenovirousを作製し,無血的肝潅流法,経門脈的投与,経静脈投与で感染効率を比較した.各群Wistar rat5匹ずつを使用し10^8pfuのLacZ-adenovirousを投与したところ,投与後1,7,14日目のbeta-galactosidase染色で有意に無血的肝潅流法が高い感染効率を示した.(無血的肝潅流法,経門脈的投与,経静脈的投与の順に1日目-95,5,3%,7日目-60,3,2%,14日目-35,0,0%) 2)ヒトHepG2細胞へadenovirousの感染効率の実験 ヒトHepG2細胞10^<10>個(生体内肝細胞の10分の1)に対し、10^7pfuのLacZ-adenovirousを感染させたところ,上記1)のin-vivoの実験の無血的肝潅流法とほぼ同じ感染高率,減衰曲線が得られた. 3)Thymidine kinase-adenovirousの作製 LacZ-adenovirousと同じpromotorをもつThymidine kinase-adenovirousを293細胞を使用し作製した。 4)肝癌担癌ラットの作製 RCN-H4(ラット大腸癌細胞)10^8個を,直接肝内に注入,経門脈的に注入したところ各10匹ずつのラットすべてで肝腫瘍を認め,平均生存日数は62日であった.
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