1996 Fiscal Year Annual Research Report
心筋再灌流障害におけるエンドセリンの関与 -とくにカテコラミン放出に対する影響について-
Project/Area Number |
08877208
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
村下 十志文 北海道大学, 医学部, 講師 (20261290)
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Keywords | ヒスタミン / カテコラミン / HPLC |
Research Abstract |
モルモット心をcrystsloid solutionにて灌流するLangendorff model(定圧灌流モデル)を作成するのに時間を要した.カテコールアミンの測定システム(BAS HPLC sysytem)の購入,セットアップが遅れエンドセリン投与の実験はまだ行われていない.この間,本研究の基礎となる交感神経終末からのnorepinephrine(NE)放出のmechanismに関する検討を行った.特に交感神経終末からのcarrier-mediated release(CMR)によるNE放出,抑制に関する機序について,pre-synapticに抑制するHistamine(HA)H3-recepters(H3-R)に着目し,H3-RのNE放出の抑制作用,Na^+の集積の観点より検討している.現在までのところNE放出はCa2^+に影響されず,NE uptake-1 carrierの阻害剤で抑制され,Na^+/H^+exchanger阻害剤,Na^+channel阻害剤により減少し,逆にNa+channel刺激剤によりNE放出は増加しする可能性が示唆された.またH3-R刺激剤はNa^+/H^+exchanger阻害剤,N^+channel阻害剤と互いにNE放出抑制作用を増強したことからH3-RはNa^+の集積を抑制することによりNEのCMRを減少させることが示されつつある.
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