1996 Fiscal Year Annual Research Report
レトロウイルスペクターを用いた遺伝子導入軟骨細胞組織による軟骨修復の可能性
Project/Area Number |
08877230
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
石黒 直樹 名古屋大学, 医学部, 講師 (20212871)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 隆安 名古屋大学, 医学部, 医員
恵美 宣彦 名古屋大学, 医学部, 医員
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Keywords | gene transfection / NF-κB / AP-1 / glutathion peroxidase / Iiposome |
Research Abstract |
カチオンリポソームを使用してベクターにGlutathion peroxidaseのDNAを組み込み、培養ヒト滑膜細胞、ヒト由来軟骨系細胞に対してヒトGlutathion peroxidaseのDNAを遺伝子導入し、発現させた細胞株を作成、選択倍地にて培養、発現細胞株のみを採取した。さらに遺伝子導入させたヒトGlutathion peroxidaseの発現はwestern blotと酵素活性で確認した。これら細胞にIL-1,TNF刺激下にNF-κBの二つの転写因子に注目してGel shift Assayを行いこれら転写因子の阻害が起こっていることを確認した。またAP-1 shiteまたはNF-κB siteの下流にある遺伝子(IL-8,MMP-1,MCP-1)注目してこれらのmRNA発現の抑制をNorthern Blotにより確認した。この事は転写因子の転写活性が抗酸化酵素の導入により阻害されたことを示し、目的の細胞を作り出した事を証明する。現在これらのデータを纏めて投稿すべく、論文作成中である。
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