1996 Fiscal Year Annual Research Report
前立腺癌におけるc-myc遺伝子の変化の検索とその遺伝子変化が細胞増殖に果す役割
Project/Area Number |
08877244
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
山川 謙輔 三重大学, 医学部, 助手 (00230326)
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Keywords | LNCaP細胞株 / PC-3細胞株 / DU-145細胞株 / c-myc / DNA塩基配列 |
Research Abstract |
前立腺癌細胞株LNCaP、PC-3、DU-145よりmRNAを分離してStratagene社のUni-Zap XR cloning Kitに入れて各細胞のcDNA libraryを作製し、c-mycのcDNAのスクリーニングを行っているところである。具体的には1回のplaque hybridizationではLNCaPでは約40個のplaqueが得られた。PC-3では30個のplaqueを得た。DU-145では3個のplaqueを得て、DNA sequenceは既報のものと変わらなかった。LNCaPでは4つのDNA sequenceのパターンに分けDNA sequenceを調べているが、現在、2クローンでは新しいDNA sequenceは認められていない。PC-3でも3つのDNA sequenceのパターンに分けDNA sequenceを調べているが、2クローンでは現在、新しいDNA sequenceは認められていない。Yeildingらの報告(Identification of sequence in c-myc mRNA that regulate its steady-state levels,Yeilding NM,et al.:Mol Cell Biol,16:3511-3522,1996)ではexon-3または3'untranslated region(3'UTR)にc-mycのmRNAの発現を抑える機能がある。PC-3、LNCaPでもYeildingらの報告を参考にして、3'UTRを調べるために3'RACEを行っており、数ヵ月後に結果が得られると思われる。PC-3、LNCaPでc-mycの発現がYeildingらの報告に従うものなのか、また他のDNA sequenceに起因するものなのかを今後、解明して行く。
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