1996 Fiscal Year Annual Research Report
過齢黄斑変性症の発症要因に関する研究-パターン刺激の錐体環境への影響
Project/Area Number |
08877265
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
根木 昭 熊本大学, 医学部, 教授 (00189359)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹下 哲二 熊本大学, 医学部, 助手 (60274700)
宮川 真一 熊本大学, 医学部, 助手 (10260738)
小島 祐二郎 熊本大学, 医学部附属病院, 助手 (10178270)
稲田 晃一朗 熊本大学, 医学部附属病院, 講師 (60184719)
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Keywords | 実験近視 / 開眼遮閉 / ラッカークラック病変 / 脈絡膜 |
Research Abstract |
初年度の実験は2点ある。1つは刺激装置の開発であり第2は実験近視の作成である。 1 刺激装置の開発 テレビモニターに市松模様のパターンを表示し市松模様の升目の大きさ、コントラスト、反転頻度、色を任意に変化できるようにした刺激装置を開発中である。当初2台のモニターと鏡を用いて4壁面がすべて市松模様となるように設計し飼育箱を作る予定であったが、箱がかなりの熱を帯びるため温度調整、換気を改良中である。 2 実験近視の作成 刺激装置完成後のコントロールとなる実験近視を作成する技術を確立した。生後1-3日後のニワトリ雛の片眼を瞼瞼縫合し12時間/12時間の明暗条件下で飼育した。生後2週目より閉瞼眼球は拡大傾向を示し、生後8週目では 著明な左右さを示した。眼底にはブルッフ膜断裂、脈絡膜血管萎縮を伴うラッカークラック様変化を認めた。血管鋳型標本など組織学的に検討中である。
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