1996 Fiscal Year Annual Research Report
骨粗鬆症動物の関節軟骨細胞に対するメカニカルストレスおよびサイトカインの効果
Project/Area Number |
08877303
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
角田 左武郎 昭和大学, 歯学部, 助教授 (40112726)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
羽鳥 仁志 昭和大学, 歯学部, 助手 (20245814)
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Keywords | 骨粗鬆症 / メカニカルストレス / サイトカイン / 関節軟骨細胞 / 細胞死 |
Research Abstract |
現在、preliminary studyとして当研究室にて樹立したヒト軟骨細胞様細胞(USAC)を用いてメカニカルストレス、及び各種炎症性サイトカインの効果について検索するとともに、ウサギ関節軟骨細胞の培養法ついて検討を加えている。その結果、 1、subconfluentの状態のUSACに適度の遠心力を加えると細胞増殖が促進するが、過度の遠心力(3,000rpmで60分以上)でストレスを加えると、細胞は死んでplateから剥れれていくことが示された。 2、Sobconfluentからconfluentの状態の細胞に炎症性サイトカインを作用させたところ、TNFにより細胞死が誘導されることが明らかになった。このTNFにより誘導される細胞死はステロイドホルモンにより抑制されることが示された。ステロイドホルモンはUSACの細胞増殖を抑制することも明らかにされた。 3、体重300-500gのウサギ大腿骨遠心端関節軟骨よりTrechelらの方法により軟骨細胞を分離・調整した。この細胞は3代目まで軟骨細胞のmarkerであるtypeII collagenを産生することが示された。 以上の基礎的研究を土台として次年度は骨粗鬆症のウサギより関節軟骨細胞を分離調整し、この細胞を用いてメカニカルストレス及びサイトカインの効果について検討を加えていきたいと考えている。
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