1998 Fiscal Year Annual Research Report
骨結合性インプラントを用いた大臼歯圧下に伴う歯周組織改善機構の免疫組織化学的解析
Project/Area Number |
08877306
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
菅原 準二 東北大学, 歯学部, 助教授 (00005109)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長坂 浩 東北大学, 歯学部, 助手 (70217983)
高橋 美嘉子 東北大学, 歯学部, 助手 (60241642)
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Keywords | 骨結合性インプラント / 大臼歯圧下 / 歯周組織改造機構 / 免疫組織化学 |
Research Abstract |
1.実験システムの確立(担当;菅原,長坂,高橋) 平成8年度は以下の実験システムの確立を行った. (1) プレートおよびスクリュー設置部位 (2) 大臼歯圧下のメカニズム (3) X線規格写真の規格化 当初,実験動物として家兎を用いたが,口角が小さく,口腔内の処置が困難であったため,実験動物の変更を余儀なくされた.そこで大型の動物,ビーグル犬を用いて,再度,実験システムの確立を行った. 2. 実験結果の収集(担当;長坂,高橋) ビーグル犬6頭を用い,上記において確立した手法にてチタン・ミニプレート植立後に臼歯の圧下を行った.現在,3頭は7カ月間の圧下が終了し,残り3頭は圧下移動を継続している.圧下が終了した3頭の圧下量は以下の通りである. ・上顎:平均6.4mm(range;3.8〜7.8) ・下顎;平均3.3mm(range;1.7〜5.1) X線学的には上顎臼歯歯根は鼻腔底から突出し,下顎臼歯は下顎管を越えて圧下されている所見が得られた. 3. 組織学的および免疫組織学的検索(担当;長坂,高橋) 上記の実験動物を用いて,プレート界面骨組織,粘膜貫通部,鼻腔底,下顎管について組織学的に解析する。なお,組織学的検索方法としては,生体染色およびマイクロラジオグラフィー,HE染色標本,鍍銀染色のそれぞれにおいて非脱灰および,脱灰研摩標本を作成する.また,当初実験動物で計画していた免疫組織学的解析については,実際臨床で行われている対象患者の軟組織を,プレート埋入及び撤去時に微量採取し,免疫染色を行う。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 菅原準二他: "チタン・ミニプレートを固定源にした反対咬合の矯正治療システム" 日本矯正歯科学会誌. 57巻1号. 25-35 (1998)
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[Publications] Umemori M.et al.: "Skeletal anchorage system for open-bite correction." Am J Orthod Dentofacial Orthop.115(2). 166-174 (1999)