1996 Fiscal Year Annual Research Report
医療機関経営における医師(院長)と医療事務職の役割分担のあり方に関する研究
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08877340
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
田村 誠 東京大学, 医学部, 助手 (50272422)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 敬 東京大学, 医学部, 助手 (40272421)
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Keywords | 組織分化 / 医療機関経営 / 医師 / 医療事務職 / 経営管理能力 / 質問紙調査 / 役割分担 / 組織科学 |
Research Abstract |
1.文献レビューの実施 ・組織科学、組織社会学関連の文献を広範にレビュー(経営者の役割、経営者と組織の関係、組織文化等に関する理論の歴史的変遷を含む) ・病院経営・管理の文献をレビュー(Medlineによる文献検索、邦文雑誌のバックナンバー検索を中心に) 2.調査枠組みの設定 ・文献レビューおよび医療従事者からのヒアリングをもとに、調査枠組みを設定 ・その考え方は以下のとおり (1)医師と医療事務職の役割分担を考えるにあたっては、「組織文化」をそのキ-概念として取り上げる (2)「組織文化」は、個別の組織によって異なると同時に、職種(医師か事務職か)によって大きく異なり、「組織文化」が両職種の「経営管理能力」に強い影響を与えていると考える (3)したがって、各組織(各医療機関)と組織分化、各職種と組織分化との関係を明らかにすることにより、医師と医療事務職の役割分担のあり方の一つの方向が描き出せると考える 3.予備調査としての面接調査の実施 ・当初の研究計画では、本調査を面接調査とする予定であったが、上記の調査枠組みに沿った研究方法は、質問紙調査による量的研究であると判断した ・そして、質問紙による調査に先立って、調査枠組みの確認の目的で、予備的に複数の医師、医療事務職者に面接調査を行った ・その結果、上の調査枠組みによる調査実施が適当と考えられ、来年度の本調査実施に向けて、現在調査票を作成中である
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