1996 Fiscal Year Annual Research Report
被服圧が唾液消化能力・心拍変動からみた自律神経機能に与える影響
Project/Area Number |
08878001
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Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
緑川 知子 奈良女子大学, 生活環境学部, 助手 (30149538)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
登倉 尋実 奈良女子大学, 生活環境学部, 教授 (80027490)
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Keywords | 被服圧 / RR変動 / 唾液 / 消化作用 / アミラーゼ / 心拍数 / 血圧 / 自律神経 |
Research Abstract |
実験着で温熱性快適を保てるように、環境温27℃相対湿度50%に設定された実験室に実験前夜に到着した被験者は、パンティ以外の各自の被服を全て脱衣して、実験用の緩やかなワンピースに着替え、宿泊して各自が着用していた被服による被服圧の影響を取り除き、翌朝、加圧に用いるカフ、心電図用電極、血圧測定センサー装着後、30分間コントロールデーターを採った後、10mmHg、20mmHg、30mmHg、40mmHgの圧力をそれぞれ30分間ずつ加えた。この間、5分おきに10分間の唾液を飲み込まずに採集瓶に採集した。別の日の同じ時刻に腹部と両側大腿部、腹部、両側大腿部、片側大腿部を加圧する4加圧条件について実験を行った。衣服圧測定装置を用いて、実際に身体に加わっている圧を測定した。実験中、ジ-・エム・エス製加速度変動測定器アクティヴトレイサ-を用いて、胸部誘導法により心電図を連続記録し、時系列データー解析システムMemCalc(諏訪トラスト)によりR-R間隔の変動をスペクトル解析して、交感神経と副交感神経の活動を調べた。血圧の連続測定、加圧前後の反応時間測定を行った。採集した唾液について、ヨウ素デンプン反応を用いて消化反応を調べた。残りの唾液をアミラーゼ等分析用のサンプルとして凍結保存し、アミラーゼ、コルチゾール、カルシウムの分析を行った。得られたデーター解析から身体加圧による唾液分泌量、消化反応速度遅延、コルチゾール量、カルシウム量増加の影響は、両大腿部加圧時に最も顕著に認められることが明らかにされた。加圧量による違いについては、経時的な影響と加圧量による影響を分け難かった。そこで、加圧の影響が最も顕著であった両大腿部を加圧部に選んで、同じ被験者に10mmHg、20mmHg、30mmHgの加圧実験を別の日に行い、加圧量の違いについて調べることにした。
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Research Products
(1 results)