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1997 Fiscal Year Annual Research Report

医食同源の栄養生化学的解明-スパイシ-フードによる生体防御機能の亢進

Research Project

Project/Area Number 08878002
Research InstitutionNagoya City University

Principal Investigator

国松 己歳  名古屋市立大学, 医学部, 講師 (70145746)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 尾崎 康彦  名古屋市立大学, 医学部, 助手 (50254280)
Keywords生体防御 / トウガラシ / スパイス / 好中球 / chemotaxis / capsaicin
Research Abstract

実験動物としてラットを用い唐辛子の辛味成分であるカプサイシンを0.01%含む餌を与えたところ、開始後3日間は餌を食べず、体重の低下が認められた。この濃度ではヒトは危険な口腔内刺激で俗に言う口から火を噴く状態であり、ラットにも辛すぎると思われた。カプサイシン濃度をヒトが激辛料理として食べられる辛さの限界と思われる0.001%に下げたところ食餌量に変化は認められなかった。そこで12時間から1日、3日、1週間後カゼイン誘導腹腔好中球を採取し、96穴マイクロケモタキシスチャンバーシステムを用いた簡便測定法により遊走活性亢進を検討した。その結果、激辛餌投与群では普通食群に比し遊走活性減少が認められた。この激辛餌投与はラットにとってストレスとして作用したか、またはラットが非感受性と思われた。同様に健康人に0.001%カプサイシンを含む水を100ml飲用させ12時間後の末梢血好中球を採取し、同様に遊走活性亢進を検討した。その結果、カプサイシン飲用群では激辛料理(激辛ラーメン、極辛カラシ明太子、極辛カレ-)を食べた群と同様に末梢血好中球の遊走活性亢進を認め、細胞内カルシウムの濃度亢進が認められた。そこでカプサイシンは食後、1から2時間でそのほとんどが吸収されることからカプサイシンが好中球を直接刺激するのかどうかを検討するために、健康人普通食投与群より同様に末梢血好中球を採取し、0.1から1マイクロモーラーのカプサイシンで刺激後、好中球の遊走活性を測定した。その結果、非刺激群との差は認められず、ヒトにおいて激辛料理による末梢血好中球の遊走活性亢進は辛み成分であるカプサイシンの間接作用であることが明らかになった。なお本研究を進めるにあたりNHKを始め各社テレビ局や雑誌社より取材を受け、トウガラシを食べると健康に良いことが全国にテレビ、雑誌を通じ広く知れ渡ることとなった。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] J.Fu, M.Kunimatsu, et al.: "MSP1-reactiveT cells in individuals in malaria endemic Solomon area and in non-immune Japanease" Parasitology International. 46. 7-16 (1997)

  • [Publications] M.Sasaki, M.Kunimatsu, et.: "Selective neuronal cell death induced by activation of mu-calpain under conditions of ischemia/reperfusion" Biomedical and Health Research. 15. 43-57 (1997)

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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