1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08878003
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Research Institution | Aichi Prefectural College of Nursing & Health |
Principal Investigator |
中山 和弘 愛知県立看護大学, 看護学部, 講師 (50222170)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳堀 朗子 愛知県立看護大学, 看護学部, 講師 (50251228)
儘田 徹 愛知県立看護大学, 看護学部, 助教授 (20275150)
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Keywords | 中高年女性 / 女性 / 更年期 / 態度 / 対処行動 / 性役割 / 健康習慣 / 抑うつ |
Research Abstract |
女性にとっての更年期の意味は、女性をめぐる社会文化的環境と様々な形で関連していると考える。本研究では、中高年女性の更年期に対する態度および対処行動のありかたと性役割態度の関連を検討した。 本年度は平成8年度の予備調査の結果を検討し本調査を行った。対象者は愛知県名古屋市で無作為抽出した45〜53歳の女性500名であった。自記式質問紙を用い訪問依頼法によって、388名の有効回答が得られ、回収率は77.6%であった。調査時期は平成10年1〜2月であった。 現在までの分析の範囲では、更年期への態度は、34項目から因子分析で4因子を抽出した。これらは、「医学的理解」(更年期症状、骨粗しょう症など医学的な現象)、「自然・静観」(自然な現象、特別視しないという態度)、「役割再創出」(新たなステップ、より自由な人生の開始という態度)、「女性性喪失」(女性の魅力の衰えなど)をあらわすと判断した。また、性役割態度では、33項目より同じく4因子を抽出した。それぞれ「仕事関連」(仕事は男性に向くという保守的態度)、「家庭関連」(女性が家庭のことを行うべきという保守的態度)、「家的」(家制度に関連した保守的態度)、「男女平等」(家庭や職場などでの平等主義的態度)の4つをあらわすと解釈した。 性役割態度を更年期への態度と対処行動として健康習慣(食事、睡眠、運動に留意)の実施度との関連でみたところ、「男女平等」は「医学的理解」「役割再創出」「女性性喪失」および健康習慣とは正の、「自然・静観」とは負の有意な相関を示した。さらに、「仕事関連」は「女性性喪失」、「家庭関連」は「自然・静観」、「家的」は「役割再創出」とそれぞれ正の有意な相関を示し、性役割態度が更年期に対する態度や対処行動の要因であることを示唆していた。現在さらに、職業、家庭、学歴、健康状態、月経の状態との関連についての分析の過程である。
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Research Products
(1 results)