1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08878005
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Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
藤澤 史子 滋賀県立大学, 人間文化学部, 助手 (50089041)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉本 悦郎 滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (50026522)
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Keywords | 温食 / 冷食 / 体表温 / 血流温 / 血圧 / 自律神経 |
Research Abstract |
漢方医学で詳述されている食品の性の科学的実証を行うことを目的として実験を行った。食品素材として、寒涼性に分類されている柿、かに、温熱性に分類されているショウガを選び、ヒトを対象として、体表温度(額、首、手首、腕、足首)の変化、体表の血流量、血圧の測定を行こない、その効果について検討した。 1.柿 2つの実験条件(1)柿と、対照として同量の水(2)凍結乾燥した柿と、対照として同量の塘質、タンパク質、脂質を含む材料から構成されたクッキー、で上記測定値の実験食、対照食摂取後の比較を行った。その結果両実験条件とも、実験食摂取後の体表温は対照食と比較して多くの部位において低くなる傾向がみられた。血圧は、実験条件(2)では対照より上昇する傾向にあったが、実験条件(1)では違いはみられなかった。血流量は実験条件(1)で減少する傾向が認められた。 2.かに 2つの実験条件(1)かにと、対照として同量の水(2)凍結乾燥したかにと、同量のタンパク質、エネルギーを含む材料から構成された再構成食、で比較を行った。その結果、体表温は水、再構成食のどちらと比較しても手首において低くなる傾向がみられた。 血流量、血圧には差はみられなかった。 3.ショウガ ショウガ湯を室温までに冷ましたものと、対照として同量の水で比較した。その結果、ショウガは額、首などの抹消以外の部分において、体表温を上げる傾向がみられた。
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