1996 Fiscal Year Annual Research Report
舞踊作品鑑賞と脳波変動に関する研究:「海賊」(パ・ド・ドゥ)鑑賞時における前頭葉を中心にして
Project/Area Number |
08878012
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
頭川 昭子 筑波大学, 体育科学系, 助教授 (80030386)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮下 節 筑波大学, 体育科学系, 助教授 (50015814)
|
Keywords | 舞踊作品 / 鑑賞 / 脳波 / 平均パワー / ダンスSD法 / ダンスSSモデル / アタマップ / 帽子型電極 |
Research Abstract |
本研究は、VTRによる舞踊作品鑑賞時の前頭葉能は変動記録の周波数分析とその統計的処理により、舞踊作品の視覚的刺激(消音)と視聴覚的刺激を比較し、作品イメージとの関連を推測することを目的とする。 本研究は、次の問題によって解決される。1.VTRによる舞踊作品の作品部分のイメージが分析される。2.VTRによる舞踊作品の部分毎の刺激について、被験者個々人の脳波の周波数成分毎に、視覚的刺激と視聴覚刺激が比較され、差異が明確にされる。3.VTRによる舞踊作品の部分毎の刺激について、被験者全員の平均値から脳波の周波数成分毎に、視覚的刺激と視聴覚的刺激が比較され、差異が明確にされる。 問題の第1は、50名の大学生を被験者としてダンスSD法(ダンスのイメージ測定のための意味差判別法)で測定され、ダンスSSモデル(8次元意味空間におけるイメージの分析)を用いて統計的に分析され、作品の部分毎のイメージの方向が推測された。第2は、YG精神検査法で選出された20名の大学生を被験者として、帽子型電極を用いて視覚的刺激時と視聴覚的刺激時の個々人の脳波変動が、バイオトップの増幅器に入力され、出力データーレコーダーの磁気テープとモニター用多用途脳波計に記録された。第3は、記録された個々人の脳波は、コンピュータ(NEC PC9821V13)と脳波変動解析用ソフト(Kissei製EEGマッピング研究用プログラムATAMAP)を用いて、精神活動や情動に関する部位としての前頭葉(F_z)を中心に周波数毎に平均パワーが抽出された。得られた資料から、個々人の視覚的刺激と視聴覚的刺激の差異が明確にされ、更に、被験者全員の平均値から一般的傾向が明確にされ、舞踊作品鑑賞と脳波変動に関して推測される。現在、個々人のデーター解析中である。
|