1996 Fiscal Year Annual Research Report
マルチメディア技術を利用した工学技術用の教授方法の改善と教官の教材内容の向上
Project/Area Number |
08878027
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Research Institution | Kumamoto National College of Technology |
Principal Investigator |
古賀 広昭 熊本電波工業高等専門学校, 情報通信工学科, 教授 (40249884)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
亀崎 行徳 熊本電波工業高等専門学校, 情報通信工学科, 教授 (20044696)
西原 弘喬 熊本電波工業高等専門学校, 情報通信工学科, 教授 (60044715)
清田 公保 熊本電波工業高等専門学校, 情報通信工学科, 講師 (80186353)
下塩 義文 熊本電波工業高等専門学校, 情報通信工学科, 助教授 (80099887)
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Keywords | マルチメディア教育 / マルチメディア教材 / 授業方法 |
Research Abstract |
教官の授業方法として、マルチメディア機器を取り入れて、授業の理解しやすさ、教官と学生間の一体感、授業の興味の持続を向上させることを検討した。なお、本研究における授業内容は高専の専門科目であり、比較的高度な授業に取り入れたものである。その結果は以下の通りである。 (1)提示するマルチメディア動画の表示時間は授業内容の理解しやすさや興味深さに影響を考慮し、約10〜20秒の表示時間がマルチメディア教材として適切であることを明らかにした。またこのことはマルチメディア教材作成作業が簡単で、経済的である。 (2)教官と学生間の一体感を増すために疑似質問者を設定して画面に適宜表示することを考えた。これは学生を授業に注意を向け、かつ疑問に感じている内容をより分かりやすくするためである。その結果、理解のしやすさ、興味の深さともに非常に効果があることが分かった。また、実際には学生の質問は少ないが、彼らの精神的な面をカバーするのにも役立っていると思われる。 (3)授業に別の雰囲気を与える映像を示し、授業への興味深さの向上を目的とした実験を行った。3種類の映像(風景、動物、ホラ-)を10分間隔で30秒間(90分感授業)、大画面の横のスクリーン(54cm×40cm)に表示した。この結果、興味を向上させるためには効果は少ないが、学生の意見によると眠気がなくなったり、ぼんやりした時に気分転換になる、という効果があるので今後詳細に検討する必要がある。
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[Publications] 古賀広昭: "マルチメディア技術を用いた教育方法の検討" 電気関係学会九州支部連合大会講演論文集. 第49回. 730 (1996)
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[Publications] 古賀広昭: "マルチメディア技術を用いた高専授業方法の改善" 電子情報通信学会技術研究報告(教育工学). 96・330. 61-67 (1996)
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[Publications] 清田公保: "授業内容の評価とマルチメディア技術を用いた授業の改善" 情報処理教育研究集会講演論文集. 105-108 (1996)