1996 Fiscal Year Annual Research Report
T+文法の開発及びその日中言語処理への応用に関する研究
Project/Area Number |
08878050
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Research Institution | Hiroshima City University |
Principal Investigator |
任 福継 広島市立大学, 情報科学部, 助教授 (20264947)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
陳 春祥 広島市立大学, 情報科学部, 助手 (90264944)
ROLF Adams 広島市立大学, 情報科学部, 助教授 (00264929)
北上 始 広島市立大学, 情報科学部, 教授 (50234240)
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Keywords | T+文法 / 深層構造 / 表層構造 / 意味情報 / 変換規則 / 統計的手法 / 中国語 / 日中言語処理 |
Research Abstract |
我々は新しいT+文法の開発及びその日中言語処理への応用手法を研究するために、まず、実資料の収集を行なった。この資料の多くは自然科学に関するものであるが、一部の資料は教科書から抽出したものである。そして、これを用いデータベース化する研究を行なった。また、一部中国語資料について、形態素解析および文法解析を行ない、探索できる形になっていた。これと同時に、(1)T+文法の体系の構成、(2)TSPOの深層構造の特徴抽出、に関して、統計的手法を用いる研究を行なった。我々は、中国語文法の深層構造にはT(Theme)、S(Subject)、P(Predication)、O(Object)四つの項があり、TはS、P、Oと同一のレベルで使われている文法項であるとする考え方について、部分的に確認されていた。実際の文では、省略は多いが、現段階ではどの省略要素の自動補完は困難があるので、我々は、一部資料について、人手補完し、これから補完規則をまとめるという方法論を採用している。特に、省略要素を補完しなければ深層構造から表層構造への派生方式の導出については極めて困難であると考えられる。現在、完全的な補完規則をまとめたと言えないのが、出現頻度が高いいくつかの文型について、その補完規則が求められた。さらに、動詞の意味情報および働きの深く検討はT+文法体系の構成について極めて重要であることを実資料の分析結果から分かった。以上の成果生かし、変換規則の生成及びT+文法の形式化描写を引き継ぐ研究課題とする予定である。
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