1998 Fiscal Year Annual Research Report
グループワーク支援の基盤となる統一的ネゴシエーションモデル
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08878055
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
稲積 宏誠 青山学院大学, 理工学部, 助教授 (00168402)
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Keywords | 機械学習 / 決定木 / ペトリネット / ルールベース / 論理最小化 |
Research Abstract |
今年度は、昨年度までのグループワークにおける議論モデル、意思決定モデル、ソフトウェアプロセスモデルなどのマクロ的な対象における成果に加えて、大量データからの知識獲得、ルール獲得を中心とした研究成果を積み上げ、その支援系への理論的枠組みを提示することができた。 昨年度からの継続としては、マルチエージェント環境を想定したサッカーシミュレーション(RoboCup委員会において世界規模で規格化されている)における実時間制御にもとづく実装化と学習アルゴリズムの開発、それによる協調動作への影響などについてのまとめを行なった。また、これも昨年度から始めたものであるが、知識獲得、ルール獲得に向けてのアプローチの中で、次の2点に関してその基礎的な成果をまとめることができた。 1. ペトリネットにおけるネットインバリアントの考え方を利用して、ルールベース検証アルゴリズムの開発を行なった。これにより、ネットインバリアントのみの解釈で、ルールベース内でのルール構造とエラー構造の解釈が可能となった。 2. データベースからの効率的な知識獲得を阻害する要因である属性間の相関の強い事例に対しても頑健な決定木生成アルゴリズムを、論理式に対する論理最小アルゴリズムを応用して、比較的少ない計算量で実現することができた。 これらは、本研究テーマを開始した平成8年の時点での注目点であった「コミュニケーション」部分から、さらにそれらの基盤でもある「個別の知識表現とその理解」という部分への変遷してきた中での研究成果である。今後の展開としては、これらを統合した学習システムへと発展させていくことを検討している。
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[Publications] 磯蘭水,稲積宏誠: "Multi-Layered Planning Architecture for Soccer Agent" Robo Cup.97:Robot Soccor World Cup,Springer Varleg. 513-518 (1998)
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[Publications] 大本周広,稲積宏誠: "ルールベースシステムにおけるエラー検出のためのパトリネットモデル" 計測自動制御学会第23回離散事象システム研究部会. 67-73 (1998)
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[Publications] 鈴木賢一郎,稲積宏誠,楠本和哉: "広告におけるメディア選択支援方法の研究-DEAを用いた予測システムの検討-" 情報処理学会第58回全国大会第1巻. 1. 291-292 (1999)
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[Publications] 大本周広,稲積宏誠: "ネットインバリアントを用いたルールベースシステムのエラー検出法" 第26回知能システムシンポジウム. 26. 7-12 (1999)
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[Publications] 吉澤有美,稲積宏誠: "論理最小化による決定木生成-非独立属性を含むデータに対する分類精度の向上に向けて-" 第26回知能システムシンポジウム. 26. 51-56 (1999)