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2008 Fiscal Year Annual Research Report

キャピラリー電気泳動によるドキソルビシン誘導DNA断片化の定量的評価

Research Project

Project/Area Number 08F08035
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

今坂 藤太郎  Kyushu University, 工学研究院, 教授

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) MBUNA Julius Joseph  九州大学, 工学研究院, 外国人特別研究員
Keywords抗がん剤 / アポトーシス / ドキソルビシン / エピルビシン / キャピラリー電気泳動法 / レーザー励起蛍光検出法 / RDES / A549
Research Abstract

本研究では、抗がん剤であるドキソルビシンをがん細胞に投与し、ドキソルビシンにより誘導されるアポトーシスの進行過程を追跡するための分析手法を開発する。この目的を達成するために、抗がん剤であるドキソルビシンとエピルビシンのキャピラリー電気泳動による分離について検討した。これらの抗がん剤の検出には、発振波長532nmのNd:YAGレーザーを励起光源とするレーザー励起蛍光検出法を用いた。ドキソルビシンとエピルビシンは互いにエピマーの関係にあり、通常の緩衝溶液のみを用いたゾーン電気泳動の条件では分離困難であった。そこで、種々の界面活性剤やシクロデキストリンを用いた泳動溶液について検討した。その結果、20mMのタウロデオキシコール酸と2%の2-ヒドロキシプロピル-γ-シクロデキストリンを含むホウ酸緩衝溶液(60mM、pH9.3)を泳動溶液として用いたところ、ドキソルビシンとエピルビシンを20分以内で、明瞭に分離することができた。また、このとき測定に用いた抗がん剤溶液の濃度は、500nM以下であり、これ以下の濃度でも検出できることがわかった。この濃度は、がん細胞のアポトーシスを誘導させるのに十分な濃度であることから、この方法を用いることで、細胞内に取り込まれた抗がん剤の濃度を決定することができるものと期待される。さらに、予備的な検討として、がん細胞(RDES)を抗がん剤で処理した後に、溶解し、計測した結果、細胞内に取り込まれた二種の抗がん剤のピークを検出することができた。

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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