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2010 Fiscal Year Annual Research Report

経済人類学における「交換の形式」概念の再定位:越境する貝殻/貨幣""タブ""を事例に

Research Project

Project/Area Number 08J02671
Research InstitutionHitotsubashi University

Principal Investigator

深田 淳太郎  一橋大学, 大学院・社会学研究科, 特別研究員(PD)

Keywords貨幣 / 自生通貨 / 計量方法 / 越境 / パプアニューギニア / ソロモン諸島
Research Abstract

1.「数え方」と貨幣の関係についての文献研究
現代社会において計算や計量は、世界のあり方を定量的に捉えるというよりは、むしろ世界自体を特定の数量的なスケールを備えたものと見なした上で、そのように作り上げているということは、人類学、社会学、経済学、数学などの分野を超えて論じられている、これらの近年の研究の動向を追い、特に本研究における中心的な関心である特定の物質性・歴史性を備えた貨幣を「数える」実践が、時間や空間のスケールを作り出すプロセスについて考察していくための参考とした。これらの研究の多くが計算のシステムや計量のための言葉や数字について議論をしている中で、本研究の特徴は実際に手指を使って貨幣を取り扱うという微細な実践に注目している点にあると考えられる、この研究成果の一部は、2010年11月に学会発表「交換レートの作り方」で報告した。
2.パプアニューギニア、イーストニューブリテン州において現地調査を実施
2010年9月に、パプアニューギニア、イーストニューブリテン州ラバウル近郊において調査を実施した。トーライ社会の内部における貝貨流通のひとつの重要な機会である婚資の支払い儀礼を参与観察した。新たに姻族となる親族集団間において、厳密に同じ長さに測った貝貨を送り合い、平等的で友好的な関係を築こうとするのと同時に、オット側からヨメ側に見せつけるように大量の貝貨を展示して支払うことが姻戚関係に含まれる潜在的な敵対関係を示しているということを明らかにすることができた。

  • Research Products

    (3 results)

All 2010

All Presentation (3 results)

  • [Presentation] 交換レートの作り方:パプアニューギニア、トーライ社会における貝貨と法定通貨の関係2010

    • Author(s)
      深田淳太郎
    • Organizer
      武蔵大学経済セミナー
    • Place of Presentation
      武蔵大学
    • Year and Date
      2010-11-18
  • [Presentation] 学生という他者?授業というフィールドワーク?2010

    • Author(s)
      深田淳太郎
    • Organizer
      日本文化人類学会関東地区例会
    • Place of Presentation
      立教大学
    • Year and Date
      2010-11-06
  • [Presentation] 使えない貨幣と人の死2010

    • Author(s)
      深田淳太郎
    • Organizer
      日本文化人類学会第44回研究大会
    • Place of Presentation
      立教大学
    • Year and Date
      2010-06-12

URL: 

Published: 2012-07-19  

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