1996 Fiscal Year Annual Research Report
地球環境撹乱下における生物多様性の保全及び生命情報の維持管理に関する総合的基礎研究
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08NP1501
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
川那部 浩哉 京都大学, 名誉教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 民二 京都大学, 生態学研究センター, 教授 (90109041)
東 正彦 京都大学, 生態学研究センター, 教授 (40183917)
石 弘之 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (00282731)
渡辺 昭 東京大学, 理学研究科, 教授 (70023471)
戸田 正憲 北海道大学, 低温科学研究所, 教授 (40113592)
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Keywords | 生物多様性 / 保全 / 生態系機能 / 地球環境変動 / 人と自然の共存 / 生命情報の維持管理 / シンバオトロン / DIVERSITAS |
Research Abstract |
新プログラム方式による研究"地球環境撹乱下における生物多様性の保全及び生命情報の維持管理に関する総合的基礎研究"を推進するために、リーダー構想に基づき、分担者全体会議及び総括班会議を開いて研究計画を検討し、新プログラム方式による研究に係わる平成9年度科学研究費補助金(創成的基礎研究費)研究実施計画書を作成した。グループ研究、国際シンポジウムの開催、特別研究員の任用、研究施設の整備の4つを軸として進める。 1)研究目的:生物多様性の保全および生命情報の維持管理のための科学的基礎の確立。 2)研究体制:5研究班と総括班で構成。評価委員はすべて外国研究者。 研究班1:生物多様性の原因と結果のパターン解明。 研究班2:生物多様性の原因と結果の機構解明。環境制御実験設備(シンバイオトロン)建設。 研究班3:生物多様性と人間社会の相互作用を解明し、生物多様性の保全政策の有効性を検討。 研究班4:生物多様性の原因と結果についての理論と、生物多様性保全理論の提出。 研究班5:生命情報維持管理システムの原型の提示。熱帯林と温帯林における樹冠観察用のクレーンなどを含む研究設備の充実。 3)主要野外調査地:アジアの森林系、湖沼系、珊瑚礁を含む5ケ所。 4)年次計画 9年度:研究の立ち挙げ、温帯林の樹冠研究設備。 10年度:熱帯林の研究施設、シンバイオトロン建設。 11年度:計算機によるエコゲネシス実験の開始、中間外部評価、組織と研究課題の再検討。 12年度:シンバイオトロン本実験。 13年度:まとめと外部評価。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 川那部浩哉: "生物の多種共存-生物多様性研究推進の現状" 学術月報. 49. 1387-1392 (1996)
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[Publications] 石弘之: "迫り来る破局をどう乗り越えるか" 創造の世界. 100. 82-94 (1996)
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[Publications] 福井勝義: "自然を内在化する文化装置" 地球に生きる:自然と人間の共生(福井勝義編、雄山閣). 4. 3-14 (1996)
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[Publications] Higashi,M.& Abe,T.: "Global diversiifation of termites driven by the evolution of symbiosis and sociality." Biodiversity (eds.Abe,T.,Levin,S.A.& Higashi,M.,Springer). 83-112 (1997)
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[Publications] 西平守孝: "足場の生態学" 平凡社, 267 (1996)
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[Publications] Kawanabe,H.,Hori,M & Nagoshi,M. (eds.): "Fish Communities in Lake Tanganyika" Kyoto University Press, 298 (1997)