1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09041014
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Research Institution | Shiga University |
Principal Investigator |
秦 由美子 滋賀大学, 経済学部, 助教授 (30263031)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
JEREMY Eades 滋賀大学, 経済学部, 教授 (80232106)
植田 健男 名古屋大学, 教育学部, 助教授 (10168627)
田中 耕二郎 追手門学院大学, 人間学部, 教授 (90127100)
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Keywords | イギリス高等教育 / 大学院 / 質保証(Quality Control) / HEFCE / QAA / RAE |
Research Abstract |
本年度は、研究完成年度に当たるため、最終のイギリスでの追跡調査を実施すると共に、イギリスの共同研究者を日本へ招聘し、日本の研究者と共に意見交換を行った。イギリスからの研究分担者は、ロンドン大学教育研究所・部長ロナルド・バーネットとイギリス教育雇用省・高等教育局長トニー・クラーク両氏で、前者は、Quality Controlを専門に行なっているので大学教育の質に関する問題に関しての意見を重点的に述べてもらい、後者には、イギリス政府の高等教育政策を中心に意見を述べてもらった。この意見交換には、他に広島大学、筑波大学、東北大学からの高等教育研究者を含め、シンポジウムの形にまで高めることができ、これら日本とイギリスの共同研究者の貴重な意見交換を元に、今後の両国の高等教育における大学院化についてその意義と問題点について考察及び検討を加え、最終的には報告書を作成した。 非常に急速に進んでいる大学院化の波は、イギリスのみならず日本においても多方面にわたり大きな影響を与えている。この度の我々の研究調査結果が、多くの研究者にとり有効に役立てられることを望んでいる。イギリスでの高等教育の動きは、約10年日本に先んじていることを考えれば、イギリス高等教育改革及びその後の流れをきっちりと把握することは、非常に日本の大学の将来に取り有益なこととなろう。 研究期間3年間にわたり行ってきた面接調査は、この6月に晃洋書房より一冊は「イギリス高等教育を語る」としてまとめられ、また、もう一冊は学術論文として「イギリスの大学・大学院」という形でまとめられ出版される。また、ジェレミー・イーズと秦が共編著として、Japanese Higher Education:perspectives on change and reformも出版予定である。 また、イギリスの共同研究者であるロナルド・バーネットは、この度の共同研究の内容を踏まえ、本年度2000年1月にRealising the Universityを出版した。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 植田健男: "民主的学校づくりと校長の役割"教育科学研究会『教育』. 第49巻第1号. 36-43 (1999)
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[Publications] 植田健男: "学習指導要領改訂の社会的背景-『教育改革』の焦点としての『学校の教育課程』-"人間と教育. 第21号. 18-27 (1999)
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[Publications] 植田健男: "『学級崩壊』・子どもの『荒れ』と学校経営・教育行政の課題-教育経営学研究の立場から"関西教育行政学会『教育行財政研究』. 第26号. 40-42 (1999)
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[Publications] 植田健男: "『新学習指導要領』下での教育課程づくりの課題-『総合的な学習の時間』を中心に-"ほんりゅう. 第181号. 2-7 (1999)
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[Publications] 秦 由美子: "英国大学自治と高等教育政策"彦根論争. 第320号. 109-126 (1999)
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[Publications] 植田健男: "天野正輝編『教育課程重要用語300の基礎知識』"明治図書. 250 (1999)
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[Publications] ジェレミー・イーズ: "TOKYO"オックスフォード・クリオ. 180 (1999)