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1997 Fiscal Year Annual Research Report

東南アジアにおける半乾燥地の発展と停滞に関する比較研究

Research Project

Project/Area Number 09041017
Research Category

Grant-in-Aid for international Scientific Research

SectionField Research
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

福井 捷朗  京都大学, 東南アジア研究センター, 教授 (10027584)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) VALLIBOTHAMN シーサク  シラパコーン大学, 考古学部, 助教授
桃木 至朗  大阪大学, 文学部, 助教授 (40182183)
吉野 正敏  愛知大学, 文学部, 教授 (60015956)
伊東 利勝  愛知大学, 文学部, 教授 (60148228)
新田 栄治  鹿児島大学, 法文学部, 教授 (00117532)
Keywords東南アジア / 歴史 / 考古 / 生態 / 人類生態 / 農業 / 稲作 / 生業
Research Abstract

1.本研究でいう相対的乾燥地6地域のいずれもが、沖積平野ではない。そのうち3地域は、大陸部の3大河川中流域に開けた大平原にあり、スリランカのドライゾーンも、基本的に同じ地形条件にある。ジャワでは、新期火山の山麓斜面に古くから水田が開けたが、これも、ある意味では、典型的沖積平野ではない、非沖積平野の稲作適性を検討することが必要である。
2.小人工状態における土地の稲作適性は、土地生産よりも労働生産性を基準として検討されねばならない。さらに平均的生産量よりも、経年変動に対する安定性がより重要であった可能性がある。灌漑、備蓄をこの観点から検討しなければならない。
3.上ビルマのピュー遺跡6ヶ所のいずれもが、水田地帯から遠くは離れていないが、都市自体は、水田ができない低丘陵地にある。それらは人口数に不釣り合いに大きな面積を占め、煉瓦造りの城壁に囲まれている。軍馬、役畜、酪農のためと思われる。碑文に現れる酪製品との関連に注意する必要がある。
4.上ビルマのピュー、パガンを通じて、稲作、畑作、動物飼育が三者の結合が生業の基本をなしたと思われる。ピューでは、それらは孤立した都市を中心として結合されたが、パガンではイラワディー河を介して、広範囲の勢力圏内において結合されていたと思われる。
5.広域にわたる交易の影響は早くから認められるが、その文化的、政治思想的影響と、経済的影響とは区別して考えられねばならない。

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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