1998 Fiscal Year Annual Research Report
画像情報に基づく青果物貿易インターネット・システムの条件整備に関する調査研究
Project/Area Number |
09041069
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
笠原 浩三 鳥取大学, 農学部, 教授 (60135837)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SHAFFER Stev 米国カルフォルニア州食料農業省, 研究員
WESTOVER Lay 米国テキサスA&M大学, 工学部, 助教授
仙北谷 康 鳥取大学, 農学部, 講師 (50243382)
金山 紀久 帯広畜産大学, 畜産学部, 助教授 (00214445)
今井 金雷蔵 徳島文理大学, 家政学部, 教授 (30032072)
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Keywords | インターネット / 青果物流通 / 青果物品質評価 / 画像 / 青果物市場流通 / 青果物貿易 / 市場取引 / 電子商取引 |
Research Abstract |
本調査研究は情報伝達環境条件の高度・普及に対応して、インターネットによる生鮮食料品の国際貿易システムの策定を目指し、青果物取引に必要な品質評価に関する国際間統一基準の条付整備のための調査研究を行うことを目的とした。しかしそのような電子商取引の実現のためには事前に整備しなければならない多くの課題が存在する。今回はそのうち、品質評価に関する市場調査と共に、青果物の基準規格の統一に関する国際的な基準作成のために海外市場流通の実態調査を次の3班編成で行った。その概要を整理すると以下の通りである。 1. 第1班:欧州現地実態調査班 フランス、イギリス、イタリア等の主要都市における青果物の流通の現状実態を調査した。とりわけフランスのパリ市内の卸売市場について値決め方式システムについて現状を調査し、主要果物の酸度・糖度等を計測し,食味・商品特性を明らかにした。 2. 第2班:中国現地実態調査班 中華人民共和国の北京市及び上海市の中央卸売市場における野菜果物の流通の現状と取引方式について詳細に調査した。とりわけ相対取り引きの伝票受け渡しなど近代化後の新システムの現状を明らかにすると共に、代表的な果物の価格・酸度・糖度の計測によって,青果物の基準規格の統一と品質評価に関する国際的な基準作成のために基礎資料を整備した。 3. 第3班:アメリカ・その他現地実態調査班 同様に米国サンフランシスコ市及び周辺都市における青果物の生産・流通の現状を明らかにすると共に糖度・酸度・食味・大きさ・重さなどの計測によって商品特性を明らかにした。さらに内陸部のテキサス州のヒューストン市を中心に,青果物の基準規格の統一と品質評価に関する国際的な基準作成のために基礎資料を整備した。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 笠原浩三: "マレーシアにおける青果物流通の特質と段階別地域価格差について" 日本貿易経営学会「農業経営研究」. 36巻2号. 127-132 (1998)
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[Publications] 笠原浩三: "豪・NZ主要都市における米・果物の流通と相対価格差について" 「農業経済研究別冊」1998年度日本農業経済学会論文集. 別冊. 383-388 (1998)
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[Publications] 万里・笠原浩三: "周期・振幅を可変型とする循環変動の抽出法" 日本農業経済学会「農業経済研究」. 70巻3号. 148-156 (1998)
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[Publications] 笠原浩三: "豪州・マレーシアにおける青果物流通の特質と価格格差" 鳥取大学農学部研究報告. 第51巻. 93-102 (1998)