1998 Fiscal Year Annual Research Report

深化と拡大に向けて変容する欧州連合の対日・対アジア関係をめぐる総合的研究

Research Project

Project/Area Number	09041078
Research Institution	International Christian University
Principal Investigator	植田隆子国際基督教大学, 教養学部, 教授 (10138620)
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha)	SEIDELMANN R JustusーLiebigーUniversitat, Professor 小久保康之静岡県立大学, 国際関係学部, 助教授 (60221959) 庄司克宏横浜国立大学, 大学院・国際経済法学研究科, 助教授 (60235710) 首藤もと子駒沢大学, 法学部, 教授 (10154337) 中北徹東洋大学, 経済学部, 教授 (10227762)
Keywords	欧州連合(EU) / 日本 / アジア / ASEM(アジア欧州会議) / ユーロ(EURO) / 地域主義 / 人権 / 欧州委員会
Research Abstract	1。本年度は、欧州において、(1)ユーロの導入(99年1月)、(2)北大西洋条約機構(NATO)が中・東欧3カ国に拡大(99年3月)という重大な動きがみられた。欧州連合(EU)の拡大交渉も開始された。欧州共通防衛をめぐってはフレア政権が政策転換を行い、イニシアチヴをとったことから具体化への第一歩が踏み出された。他方、欧州委員会委員の総辞職(3月)は、欧州連合のマネジメントを問うものであり、今後の機構改革へのはずみとなった。 2。 EUは、98年6月から中期的対日政策文書の策定を開始した。年度の始めには、アジア=欧州会議(ASEM)が開催されたが、アジア経済危機をめぐる問題が会議を席巻した。アジアの人権問題をめぐっては、EUとアジアの国々の立場の違いは両者間の緊張要因となっている。他方、EU,NATOの拡大やユー口の導入はアジアにも大きな影響を及ぼす措置であり、本研究の分析の焦点となった。 3。日本側の参加者は、それぞれの分担について、海外で面接調査や、資料収集を、欧州側の参加者は現地で分析を進めた。植田(代表)、中北、小久保は、日程を調整の上、ブラッセルで、欧州側分担者(ザイデルマン、エリアセン、ルマックル)と研究報告、意見交換の機会を持った。ノルウェーよりエリアセン教授を10月に招聘し、ユーロの日本、アジアへの影響、欧州通貨統合問題について活発な意見交換がなされ、上記機会とともに、研究の進展に極めて有益だった。 4。植田は、上述の欧州委員会の対日政策策定のブレーン・ストーミング・セミナーに招聘され、日=EU関係の現状分析と将来について報告した。他の研究分担者も、活発に学会報告や論文執筆を行なっている。

Research Products

(14 results)

All Other

All Publications (14 results)

[Publications] 植田隆子: "EU,NATOの拡大と欧州国際政治の変容" 国際問題. 458号. 14-36 (1998)
[Publications] Takako UETA: "Japan,NATO and the European Union" Les cahiers de l'ifri. 23. 103-111 (1998)
[Publications] 中北徹: "ネットワークと標準化" 経済研究年報. 23号. 3-21 (1998)
[Publications] 首藤もと子: "アジアの人権とASEAN諸国の人権NGOs" 政治学論集. 47号. 1-38 (1998)
[Publications] 庄司克宏: "アムステルダム条約の概要と評価" 日本EU学会年報. 18号. 1-23 (1998)
[Publications] 小久保康之: "アムステルダム条約とEUの機構改革" 日本EU学会年報. 18号. 50-68 (1998)
[Publications] Takako UETA: "“Japan and the OSCE"(一部執筆)" Nomos-Verlags, 387-395 (1998)
[Publications] Takako UETA: "“Japan and the Enlargement of Europe"(一部執筆)" Institute of International Policy Studies, 70-90 (1999)
[Publications] 中北徹: "「政府の金融活動の国際比較」(一部執筆)" 日本経済新聞社, 83-119 (1998)
[Publications] R.Seidelmann and E.Remicle(eds.): "Pan-European Security Redefined" Nomos Verlags, 420 (1998)
[Publications] R.Seidelmann: "“Internationalism,Regionalism and Nation State"(一部執筆)" Friedrich-Ebert-Stiftung, 229-240 (1998)
[Publications] R.Seidelmann: "“Foreign and Security Policy of the United Gennany"(一部執筆)" Sage, 107-123 (1998)
[Publications] K.Eliassen(ed.): "Foreign and Security Policy in the EU" Sage, 221 (1998)
[Publications] E.Remacle(10-author): "L'Union de l'Europe occidentale" Bruylant, 605 (1998)

1998 Fiscal Year Annual Research Report

深化と拡大に向けて変容する欧州連合の対日・対アジア関係をめぐる総合的研究

Principal Investigator

植田 隆子 国際基督教大学, 教養学部, 教授 (10138620)

Research Products

[Publications] 植田隆子: "EU,NATOの拡大と欧州国際政治の変容" 国際問題. 458号. 14-36 (1998)

[Publications] Takako UETA: "Japan,NATO and the European Union" Les cahiers de l'ifri. 23. 103-111 (1998)

[Publications] 中北徹: "ネットワークと標準化" 経済研究年報. 23号. 3-21 (1998)

[Publications] 首藤もと子: "アジアの人権とASEAN諸国の人権NGOs" 政治学論集. 47号. 1-38 (1998)

[Publications] 庄司克宏: "アムステルダム条約の概要と評価" 日本EU学会年報. 18号. 1-23 (1998)

[Publications] 小久保康之: "アムステルダム条約とEUの機構改革" 日本EU学会年報. 18号. 50-68 (1998)

[Publications] Takako UETA: "“Japan and the OSCE"(一部執筆)" Nomos-Verlags, 387-395 (1998)

[Publications] Takako UETA: "“Japan and the Enlargement of Europe"(一部執筆)" Institute of International Policy Studies, 70-90 (1999)

[Publications] 中北徹: "「政府の金融活動の国際比較」(一部執筆)" 日本経済新聞社, 83-119 (1998)

[Publications] R.Seidelmann and E.Remicle(eds.): "Pan-European Security Redefined" Nomos Verlags, 420 (1998)

[Publications] R.Seidelmann: "“Internationalism,Regionalism and Nation State"(一部執筆)" Friedrich-Ebert-Stiftung, 229-240 (1998)

[Publications] R.Seidelmann: "“Foreign and Security Policy of the United Gennany"(一部執筆)" Sage, 107-123 (1998)

[Publications] K.Eliassen(ed.): "Foreign and Security Policy in the EU" Sage, 221 (1998)

[Publications] E.Remacle(10-author): "L'Union de l'Europe occidentale" Bruylant, 605 (1998)

植田隆子国際基督教大学, 教養学部, 教授 (10138620)