EUにおける情報利用者のニーズと財務報告

1997 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 09041086
• Research Category: Grant-in-Aid for international Scientific Research
• Section: Field Research
• Research Institution: Aichi Gakuin University
• Principal Investigator: 武田 安弘 愛知学院大学, 経営学部, 教授 (10064817)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 向 伊知郎 愛知学院大学, 経営学部, 助教授 ; 松田 修 名古屋女子商科短期大学, 商科, 助教授 ; 木村 敏夫 市邨学園短期大学, 商経科, 助教授
• Keywords: 財務報告 / 情報利用者のニーズ / EU / 多国籍企業 / 比較研究

Research Abstract

1997年度(初年度)は、研究担当者各自が予定の国を訪問し、調査研究に必要な文献・資料を収集するとともに、一部面接調査を行った。各自の調査研究は、次のとおりである。
武田安弘は、アイルランド共和国のダブリンとイギリスのロンドンを訪問し、文献・資料を収集するとともに、ダブリンではトリニティ大学のGerard McHugh氏と面談、EU事務所を訪問してEUの財務報告の現状を調査し、ロンドンではイングランド・ウェールズ勅許会計士協会のAnthony Carey氏などと面談した。向伊知郎は、フランス、オランダ、ベルギーを訪問し、各国の大学・証券取引所、および会計士協会において文献・資料を収集した。木村敏夫は、スウェーデンおよびフィンランドを訪問し、各国の大学、証券取引所、および会計士協会において文献・資料を収集した。松田修は、イタリアおよびオーストラリアを訪問し、各国の大学、証券取引所、および会計士協会において文献・資料を収集した。各研究担当者の研究成果の一部は、雑誌等に掲載済みあるいは掲載予定である。
われわれが入手した文献・資料はわが国では入手困難なものが多く、われわれの担当国訪問は大きな意義があった。その研究もわだ国ではほとんど行われていない未開拓の領域の研究であり、多くの新たな知見および国内におけるこれまでの研究成果とは異なる知見が得られている。

Research Products

• [Publications] 武田 安弘: "「アイルランドにおける会計規則-アイルランドの財務報告制度(1)-」" 『経営学研究』(愛知学院大学). 第7巻第2号. 105-120 (1998)
• [Publications] 向 伊知郎: "「フランスにおける会計規則と財務報告実務」" 『経営管理研究所紀要』(愛知学院大学). 第5号(予定). (1998)
• [Publications] 木村 敏夫: "「フィンランドの財務報告制度の現状(1)-フィンランドの会計規則の歴史とその背景-」" 『経済経営論集』(名古屋経済大学・市邨学園短期大学). 第5巻第1号. 35-43 (1997)
• [Publications] 木村 敏夫: "「デンマークの財務報告制度(1)-デンマークの会計規則の歴史とその背景-」" 『経済経営論集』(名古屋経済大学・市邨学園短期大学). 第5巻第2号. 35-43 (1997)
• [Publications] 木村 敏夫: "「スウェーデンの公表財務報告-会社法と年次計算書類法を中心に-」" 『経済経営論集』(名古屋経済大学・市邨学園短期大学). 第6巻第1号(予定). (1998)
• [Publications] 松田 修: "「イタリアにおける財務報告制度」" 『経営学研究』(愛知学院大学). 第7巻第3号(予定). (1998)