1998 Fiscal Year Annual Research Report
日本・スウェーデンの軍備・安全保障政策と地域安全保障関係の比較研究
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09041093
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Research Institution | Foundation for Advancement of International Science |
Principal Investigator |
池上 雅子 財団法人国際科学振興財団, 研究員 (80248335)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
HAGELIN Bjor ウプサラ大学平和紛争研究所&SIPRI, 研究員
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Keywords | 安全保障 / 軍事技術 / 研究開発 / 地域安全保障協力 / 日米安全保障関係 / スウェーデン / 軍縮・軍備管理 / 地域比較研究 |
Research Abstract |
本年度は、特に軍備多国籍化の項目に関して、軍事研究開発の日米間共同化の実態分析と、スウェーデンと他の欧州諸国・米国との間の軍事研究開発・防衛産業間協力の実態分析を行った。分析に当たっては、平成9年度に行った防衛関係者、専門家とのインタヴュー調査(ワシントンD.C、ストックホルム、クアラルンプール、ロンドン)の結果をも踏まえた。研究代表者池上は、ウプサラ大学平和紛争研究所およびストックホルム国際平和研究所(SIPRI)を拠点に、平成9年度のワシントンDCでのインタヴュー-調査なども踏まえながら、日米間の軍事研究開発共同化とその地域安全保障への影響に関して、英文論文“Military Technology and US-Japan Security Relations:A Study of Three Cases of Military R&D Collaboration,1983-1998"(203pages)をまとめ、ウプサラ大学より出版した(11.研究発表の項目参照)。 また、11月にパリで開催された高等社会科学院(Ecole des Hautes Etudes en Sciences一Sociales)での軍事社会学研究ワークショップ「戦略と軍備」に参加し、上記の日米間軍事技術協力の論文要旨を発表し、フランスの第一線の戦略研究者や国防省、EU委員会関係者等と欧州-米国間の軍事研究協力との比較などに関し情報・意見交換を行った。研究分担者Dr.Bjorn HAGELINは、主にスウェーデンと他の欧州諸国との軍事技術・防衛生産での共同化に関して、11月にロンドンおよびパリで、国防省・防衛産業関係者などとのインタヴュー調査を行い、中間報告書としてまとめた。これらの調査結果は本研究プロジェクトの最終年度(平成11年度)に研究報告論文として総括し、出版を目指している。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Masako IKEGAMI: "‘5.Japan'in R.Pal Singh (ed.)Arms Procurement Decision Making,Volume 1" R.Pal Singh (ed) Arms Procurement Decision Making Vol.1:China,India,Israel,Japam,S.Korea & Thailand SIPRI,Oxford:Oxford University Press. SIPRI. 131-176 (1998)
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[Publications] Masako Ikegami: "‘Us-Japan Collaboration in Military R&D'" Paper presented at Workshop “Sttegy & Armament",CIRPES,Paris,9-10 1998 November 9-10.(1998)
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[Publications] Masako IKEGAMI: "Military Technology and US-Japan Security Relations:A Study of Three Cases of Military R&D Collaboration,1983-1998" Uppsala University,Department of Peace & Conflict Research Report No.51, 203p. (1998)