1999 Fiscal Year Annual Research Report
日本・スウェーデンの軍備・安全保障政策と地域安全保障関係の比較研究-地域安全保障協力と信頼醸成に向けて-
Project/Area Number |
09041093
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Research Institution | Foundation for Advancement of International Science |
Principal Investigator |
池上 雅子 財団法人 国際科学振興財団, 研究開発部, 研究員 (80248335)
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Keywords | 安全保障 / 軍事技術 / 研究開発 / 地域安全保障協力 / 日米安全保障協力 / 軍縮・軍備管理 / 地域比較研究 / 日本・スウェーデン |
Research Abstract |
3年間にわたった本研究課題の最終年度に当たる平成11年度は、これまでに行った資料収集、インタビュー調査などの調査結果をまとめ、理論的考察をしながら論文執筆・完成することを主眼とした。 研究代表者池上はウプサラ大学平和紛争研究所・ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)およびストックホルム大学を研究拠点に、研究協力者Dr.HAGELINと協議しながら、理論的考察を加えて論文作成を行った。論文の主な内容は、(1)日本・スウェーデン両国の軍備・安全保障政策と、その政治・社会・経済的背景、歴史的・地政学的条件、(2)両国で進行する軍備(軍事研究開発・生産)の多国籍化の実態分析:日米軍事研究開発共同化(池上担当)、スウェーデンと米国・欧州諸国との軍事研究開発協力の実態(HAGELIN担当)、(3)欧州とアジア太平洋地域の地域安全保障関係の概要、(4)日本・スウェーデン各々の地域安全保障にたいする対応、政策の比較、(5)日本・スウェーデン両国が軍備・軍事研究開発協力を行っている米国との協力関係の比較、等である。 論文作成の傍ら、池上は平成11年11月のスウェーデン、ルンド大学開催の「アジア危機分析」学会、および12月マレーシア、ペナンで開催された「変容する東南アジア安全保障の動態」ワークショップにて日米軍事研究開発協力とその地域安全保障に対する影響に関して発表を行った。また、研究協力者のDr.HAGELINは6-7月にロンドン、コペンハーゲンで欧州の防衛産業多国籍化に関するインタビュー、およびスウェーデンの地域安全保障政策に関するインタビューと調査を行った。 本研究成果の論文は、スウェーデンの研究機関よりワーキング・ペーパーとして印刷・出版を目指している。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 池上雅子: "冷戦後の軍事技術研究開発と日本 -世界の軍縮・軍備管理で問われる日本の役割-"『平和研究』 日本平和学会発行/早稲田大学出版. 第24号. 15-24 (1999)
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[Publications] 池上雅子 (共著書所収論文): "近代安全保障概念の社会学的分析 -21世紀市民安全保障の構築を求めて-"青井・高橋・庄司編 『市民性の変容と地域・社会問題 -21世紀の市民社会と共同性:国際化と内面化-』. 単行本. 166-190 (1999)
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[Publications] Masako Ikegami-Andersson: "Defence Procurement in Japan: rationality & irrationality World Scientific"J.Rotblat(ed.) Remember Your Humanity : Proceedings of the 47th Pugwash Conference, 1997. 単行本. 505-514 (1999)