1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09041124
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
渡辺 貞司 岐阜大学, 工学部, 教授 (20021595)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
角 紳一 中部大学, 工学部, 助教授 (00102773)
高木 伸之 岐阜大学, 工学部, 助教授 (80179415)
中村 光一 名古屋工業大学, 工学部, 教授 (10024283)
仲野 みのる 豊田工業高等専門学校, 教授 (50023685)
河崎 善一郎 大阪大学, 工学部, 助教授 (60126852)
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Keywords | 雷 / 誘雷 / 正極性雷 / 干渉計 / 双方向リーダ |
Research Abstract |
中国内陸高原部にて総合的な雷実験を行い、高原部における自然雷または人工的にトリガした正極性雷について貴重なデータを得ることが出来た。これらのデータを解析することにより、次のような知見を得た。 自然雷においては、広帯域干渉計および雷電界変化強度計観測により雲内放電が雷雲下部の負極性電荷領域から負極性リーダより開始し、雷雲上部に向けて、上昇進展することを明らかにした。さらに雲放電ノイズ源をレーダエコーと照合し、そのノイズ源が上下二層に集中的に分布していることも明らかにした。 ロケット誘雷においては、初めて中国内陸高原部で正極性ALTITUDE誘雷に成功し、正極性トリガード雷における双方向進展リーダを発生させた。それについて電流、電界および光学観測を行い、次のような正極性トリガード雷における双方向進展リーダのモデルを確立した。誘雷用のロケットにつながるワイヤの下部から正極性リーダは先に発生し、下向きに進展する。数マイクロ秒後に同じワイヤの上部から負極性リーダはトリガされ、上向きに伸びる。下向きの正リーダが接地されているワイヤに接触するとに一種のパルス放電が生じる。また、本年度の研究では、正極性CLASSIC誘雷にも成功し、上向き負極性リーダの電流を直接測定することが出来た。
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