1997 Fiscal Year Annual Research Report
閉塞性血栓性血管炎(バ-ジャー病)の遺伝要因に関する国際学術研究
Project/Area Number |
09041176
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
小林 靖 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (70225548)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩井 武尚 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (90111591)
中林 公正 杏林大学, 医学部, 教授 (90086603)
渡辺 照男 筑波大学, 医学部, 教授 (40037396)
能勢 眞人 愛媛大学, 医学部, 教授 (70030913)
木村 彰方 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (60161551)
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Keywords | 血管炎 / HLA / バ-ジャー病 / 閉塞性血栓性血管炎 |
Research Abstract |
バ-ジャー病は主として下肢血管に生じてくる血管炎であるが、他の腹部血管など様々な部位に生じ、病理学的には免疫細胞の浸潤を伴う非特異的な炎症所見を認めるが、その成因は現在までのところ明らかではない。そこで本研究ではバ-ジャー病発症の病態を分子レベル検討するため、免疫制御遺伝子であるHLAとの関連についてアジア、中近東、中南米諸国の本疾患者のゲノムDNAを単離し遺伝子レベルでの精密なタイピングをわが国を中心として進める。 本研究は大きく分けてバ-ジャー病患者の診断基準作製、登録、各国における非羅患健常者対照群の登録、遺伝子の単離、HLA遺伝子のタイピングというHLAの分子レベルでの解析のパートとプロトコールの作製、検討ならびにタイピング結果の解析のための国際会議の大きく2つのパートよりなる。 本科学研究費補助金の援助を受け、平成9年11月に本邦にて国際会議を開催した。会議にはバ-ジャー病の多発するアジアならびにアメリカ諸国から研究者を招き1)その臨床病態、2)病理、3)本症の血栓形成性の分子メカニズム、特に血小板凝集能や凝固因子活性との関連、4)危険因子としての喫煙の分子病理、5)本症の遺伝要因、特に免疫制御遺伝子HLAと本症との相関、6)本症の診断、特に接着因子や凝固関連蛋白の検討、7)本症の画像診断の7つのプロジェクトを中心に発表なびに検討が行われた。会議の成果は平成10年に報告集を出す予定にしている。
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[Publications] Numano F et al: "HLA alleleits strongly associated with the Parhogeucas" Aduances in Reserch on DNA Polyuosphissun. 10. 373-379 (1997)
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[Publications] MoncadaG et al: "A-longtermm patency of aovco-aovtic groft by pass is a patisit." Internal Medcciue. (in press). (1998)
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[Publications] 小林 靖: "高安動脈炎(大動脈炎症候群)" 臨床科学. 33(11). 1405-1411 (1997)
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[Publications] 小林 靖: "高安動脈炎" 病理と臨床. 16(3). 282-285 (1998)