1998 Fiscal Year Annual Research Report
インターネットを利用した日本語多技能学習支援システムの研究
Project/Area Number |
09044001
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
才田 いずみ 東北大学, 文学部, 教授 (20186919)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
INMAN David サウスバンク大学, 情報学部, Senior lec
HARRISON Ric メルボルン大学, アジア言語社会研究所, 講師
井口 寧 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学センター, 助手 (90293406)
川添 良幸 東北大学, 金属材料研究所, 教授 (30091672)
大坪 一夫 麗澤大学, 外国語学部, 教授 (20115538)
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Keywords | 日本語学習 / インターネット / 電子メール通信 / ホームページ / コミュニケーション機会 / 四技能 / 社会言語学的能力 / 異文化対応能力 |
Research Abstract |
日本語の四技能に加えて,異文化対応能力や社会言語学的能力を養成するための素材として,マルチメディアを利用することが前年度の課題であったが,開発したツールの利用が「誰でも簡単に」という形ではできなかったので,平成10年度は,ホームページを利用し,できればそこに映像や音声による情報を載せてみることにした。 メルボルン大学では学内プロジェクトとの関係もあって,学習者がグループで共同作業としてホームページを作成することになったので,東北大学側では学習素材を提供するというコンセプトで10年度の計画がスタートした。具体的には,1995年以来継続してきた電子メールによる日本語での通信を行いながら,1学期に東北で2学期にはメルボルンで,双方の学生たちがそれぞれホームページを作成する,というデザインである。 平成10年度は,これまでの共同研究で初めて東北大学側も第1学期の授業の一環として,メルボルン大学との通信を行う形をとった。これにより,1学期中のメール交換は活発に行われたが,授業外のボランティア活動となった2学期にはメール発信数が大幅に減るという問題点が現れた。どのような形で日本人学生の参加を組み込むのがよいのかについては,今後も検討が必要である。 ホームページ作成については,メルボルン大学の学生たちの作品はいずれも充実したもので,1学期からのていねいな動機づけとオリエンテーションがあればかなりの仕事量の要求されるタスクでも充分達成されることが示された。東北側では予期せぬ事態により,参加学生の自己紹介ページを開くにとどまったが,これもメルボルンの学生たちにとって,自己紹介文の雛型として働くと同時に,質的に凌駕することが容易なサンプルとして,その動機づけに役立ったものと判断される。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Inmam,David: "Multimedia CALL between coutries:Teaching Japanese across the Pacific." International Conference Multimedia and Foreign Language Training:Conference Proceedings.(in print).
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[Publications] 豊田悦子: "ホームページ作成プロジェクト-インターネットを利用した日本語学習の展開-" 日本教育工学会研究報告集. JET98-6. 21-28 (1998)
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[Publications] DEBSKI,Robert: "Reshaping Foreign language Learning through Social and Creative Use of Computers" 日本教育工学会研究報告集. JET98-6. 71-78 (1998)