1997 Fiscal Year Annual Research Report
円偏波円錐ビームラジアルラインスロットアンテナの研究
Project/Area Number |
09044143
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
高田 潤一 東京工業大学, 理工学国際交流センター, 助教授 (90222083)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
KRAIRIKSH Mo King Mongkut's Institute of Technology L, Associate
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Keywords | ラジアルラインスロットアンテナ / 円偏波 / 円錐ビーム / コンフォーマルアンテナ / グリーン関数 |
Research Abstract |
本年度は,球面状の導体キャビティで形成したコンフォーマルラジアルラインスロットアンテナに関し,スロット結合の解析を行う準備として,導波路内部のダイアディクグリーン関数を固有モード展開により導出した. 現在,外部領域のダイアディクグリーン関数を同じく固有モード展開により導出している.これまで,球面コンフォーマルスロットアンテナに関しては,回折理論を用いた近似,漸近展開を用いた近似,固有モード展開による厳密解などが提案されている.前2者は計算量が少ないという利点をもつが,球の半径が大きい場合の近似表現式であり,球の半径が波長オーダとなる本アンテナには適さない.一方固有モード展開では,考慮する必要のあるモード数が球の半径に比例して大きくなるため,本アンテナの解析にはより有効であると考えられる. また,新たに共振キャビティを用いて,オフセット給電により高次モードを励振するアンテナ構造を提案し,指向性の近似計算と試作実験により動作原理の確認を行った.この構造は,共振キャビティ内の定在波によりスロットを励振するもので,特に各スロット対を逆相に給電できるときにはビーム仰角を大きくすることができ,制御性という意味では従来の構造よりも有望であるが,共振構造を仮定しているためスロット結合が強くなったときに共振Qが低下し,励振分布が大きく変わってしまうことが予想され,今後さらに詳細を検討していく.
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Research Products
(1 results)