1997 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子治療のための安全なEBウイルスベクター系の確立
Project/Area Number |
09044246
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
高田 賢蔵 北海道大学, 医学部, 教授 (30133721)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉浦 亮 北海道大学, 医学部, 助手 (20241317)
今井 章介 北海道大学, 医学部, 講師 (60232592)
ビル サグデン ウィスコンシン大学, マカードル研究所, 副所長兼教授
ウォルフガング ハンマー ドイツ臨床分子生物学腫瘍遺伝学研究所, 部長
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Keywords | EBウイルス / 遺伝子治療 / ウイルスベクター |
Research Abstract |
EBウイルスベクター増殖のためのパッケージング細胞開発を行った。EBウイルスDNAは約172キロ塩基対の長さである。EBウイルス産生に際してEBウイルスDNAがウイルス粒子内へパッケージングされるためには、ウイルスDNAのサイズは150-200塩基対(kbp)の範囲になければならないことが明らかとなっている。そこで、EBウイルス産生細胞株であるAkata細胞のウイルスDNAへ50キロ塩基対の長さの外来DNAを組み込んだ細胞クローンを作製した。得られた細胞では、ウイルス産生を誘導してもウイルスDNAが大きすぎるためパッケージングされず、感染性のウイルス粒子が産生されないことが期待される。このような細胞へEBウイルスの複製起点配列とパッケージングシグナル、外来遺伝子を含むDNAを導入すると、コンカテマ-を形成して、パッケージングに適当なサイズで切断されて、ウイルス粒子として産生される。現在までに得られた細胞は組み換えEBVに加えて野生株EBVを含むため、クローニングにより組み換えEBVのみを含む細胞クローンを分離中である。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Koide, J.: "Spontaneous establishment of an Epstein-Barr virus-infected fibroblast line from the synovialtissue of a rheumatoid arthritis patient" J.Virol.71. 2478-2481 (1997)
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[Publications] Wen, S.: "Epstein-Barr virus (EBV) infection in salivary gland,tumors : lytic EBV infection in nonmalignant epithelial cells surrounded by EBV-positive T-lymphoma cells" Virology. 227. 484-487 (1997)
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[Publications] Yoshiyama, H.: "Epstein-Barr virusinfection to human gastric carcinoma cells : implication of the existense of a new virus receptor different from CD21" J.Virol.71(7). 5688-5691 (1997)
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[Publications] Yanai, H.: "Endoscopic and pathologic features of Epstein-Barr virus-associated gastric carcinoma" Gastrointest.Endosco.45(3). 236-242 (1997)
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[Publications] Yanai, H.: ":Epstein-Barr virus-infection in non-carcinomatous gastric epithelium" J.Pathol.183(3). 293-298 (1997)