1997 Fiscal Year Annual Research Report
LDL受容体遺伝子ファミリーの同定とその生物学的意義に関する分子生物学的研究
Project/Area Number |
09044258
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
斎藤 康 千葉大学, 医学部, 教授 (50101358)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
LINDSTEDT Ke University of Vienna, Biocenter, Senior res
SCHNEIDER Wo University of Vienna, Biocenter, 教授
白井 厚治 東邦大学, 医学部, 助教授 (00150269)
森崎 信尋 千葉大学, 医学部, 講師 (40174411)
武城 英明 千葉大学, 医学部・附属病院, 助手 (80291300)
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Keywords | 遺伝子 / ファミリー / LDL / 受容体 / LR11 |
Research Abstract |
我々が新たに同定した脳特異的LDLR遺伝子ファミリーの機能について、遺伝子クローニングを主体とした分子生物学的手法、さらにin vitro系を用いた本受容体の機能解析を目的に、本年度は研究計画に沿って以下の業績をすでに得、また進展中である。 1)マウスおよびニワトリのLR11およびLRP-BcDNAおよび遺伝子DNAのクローニング:マウス脳cDNAライブラリーよりヒト受容体cDNAをプローブとしてマウスcDNAを同定した。すでにその全塩基配列を解読した。これを用いin situ hybridization解析により脳内細胞レベルでの受容体局在化を明らかにした。今後さらに遺伝子ライブラリーよりマウス遺伝子DNAを単離する予定である。 2) LR11発現培養細胞を用いた受容体機能の解析:リポ蛋白β-VLDL、RAP (Receptor associated protein)、プラスミノーゲン複合体、APPの受容体結合特性をリガンドブロット法により解析し、β-VLDL、RAPと特異的結合をすることを明らかにした。 3)培養神経細胞を用いた受容体発現調節機能の解析:2種類の神経細胞由来細胞株を用い、LR11の発現を特異抗体を用い蛋白、さらにmRNAレベルで確認した。現在、受容体リガンドや様々な因子による受容体発現の制御を解析している。
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