1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09044261
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Research Institution | Research Center for Advanced Science and Technology University of Tokyo |
Principal Investigator |
児玉 龍彦 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (90170266)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土井 健史 大阪大学, 薬学部, 助教授 (00211409)
間藤 方雄 国際医療福祉大学, 保健学部, 教授 (80048941)
TRIGGVASON K カロリンスカ研究所, 生化学, 教授
MAEDA Nobuyo ノースカロライナ大学, 病理学, 教授
GORDON Siamo オックスフォード大学, 病理学, 教授
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Keywords | スカベンジャー受容体 / アテローム / モノクロナール抗体 / MATO細胞 / アルツハイマー病 / 脳虚血性疾患 / ミクログリア / 酸化LDL |
Research Abstract |
本研究はスカベンジャー受容体の(1)生理的役割(2)アテローム形成における役割(3)ファミリー遺伝子の役割(4)実験動物と異なるヒトにおける役割、の4点について研究を進め下記のような国際共同研究を進めた. i)オックスフォード大学と共同で、スカベンジャー受容体欠損マウスを用いて、抗ヒトスカベンジャー受容体モノクロナール抗体の作成に成功し、各種疾患での役割を解明した.とくにアテロームでの発現は早期のファッティーストリークに多かった.脳ではMATO細胞に多量の発現し、アルツハイマー病や脳虚血性疾患でミクログリアに発現誘導が見られた. ii)ノースカロライナ大学、ハーバード大学と共同でスカベンジャー受容体欠損マウスをアポE欠損マウス、LDL受容体欠損マウスと交配し、アテロームサイズへの影響をみたところ、アポE欠損においてはスカベンジャー受容体がないとアテロームサイズが大きく減少したのに、LDL受容体欠損では軽度低下をみるのみであった. iii)ブリティッシュコロンビア大学、モントリオール大学、ライデン大学と共同でスカベンジャー受容体欠損マウスでの血中酸化LDLのクリアランスは不変であることがわかった.スカベンジャー受容体欠損の場合CD68が重要なことが示唆された.スカベンジャー受容体欠損マウスのアテロームではマクロサイアリン、CD36、MARCOの発現が見られた. iv)ノースカロライナ大学と共同の各種のLDLの抗酸化剤を用いた実験ではマウスとウサギでまったく異なった作用効果がみられたアテロームおよび黄色腫病変を悪化させる場合もみられアテロームの形成における酸化的ストレスの作用の仕方に種差がみられた. v)UCSFなどと共同でES細胞とYACをもつ酵母の高い効率でのフェロプラストフュージョンの系の樹立に成功しヒトスカベンジャー受容体染色体遺伝子領域1MbをもつES細胞を多数樹立した.現在キメラマウスを作成中である.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] van Berkel TJC, Kodama T. et al.: "Uptake and catabolism of modified LDL in scavenger receptor classA type 1/11 knockout mice." Biochem J.(in press). (1998)
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[Publications] Liao HS, Kodama T, Doi T, Emi M et al.: "Novel elements located at-504 to-399 bp of the promoter redion requlated the expresion of the human macrophage scavenger receptor gene in murine macrophages." J Lipid Res. 38(7). 1433-1444 (1997)
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[Publications] Haworth R, Platt N, Kodama T, Gordon S et al.: "The macrophage scavenger receptor type Ais expressed by activated macrophages and protects the host against lethal endotoxic shock." J Exp Med. 186(9). 1431-1439 (1997)
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[Publications] Suzuki K, Doi T, Kodama T et al.: "The conformation of the alpha-helical coiled coil domain of macrophage scavenger receptor is pH dependent." Biochemistry. 36(49). 15140-15146 (1997)
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[Publications] Yamamoto K, Nishimura N, Doi, Kodama T et al.: "The lysine cluster in the collagen-like domain of the scavenger receptor provides for its liqand binding and ligand specificity" FEBS Letters. 414. 182-6 (1997)
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[Publications] Suzuki H, Kodama T et al: "Resistance to atherosclerosis and susceptibility to infection in scavenger receptor knockout mice" Nature. 386. 292-6 (1997)