1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09044362
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Research Institution | High Energy Accelerator Research Organization |
Principal Investigator |
永宮 正治 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授 (90011692)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
GOYAL S. バーバー研究所, 中性子部長
池田 宏信 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授 (90013523)
BHANG H.C. ソウル国立大学, 教授
KIRK T. ブルックヘブン国立研究所, 副所長
村上 陽一郎 国際基督教大学, 教養学部, 教授 (40012504)
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Keywords | OECD / メガサイエンス / 核物理学 / 中性子 / 中性子源 / ハドロン / 国際協力 |
Research Abstract |
現在、一国だけでは対応できない国際科学協力の増加に伴い、OECD科学技術政策委員会にメガサイエンスフォーラムを置いて、メガサイエンスの国際協力の在り方及び進め方について検討がなされている。メガサイエンスフォーラムの下に設置されたいくつかのワーキンググループの内、「核物理学WG」及び「中性子源WG」については我が国が指導的役割を果たしており、この分野における今後のメガサイエンスの国際協力体制について関係各国の研究者と総合的な見地から探求し、最終報告書を平成10年夏頃を目標にまとめることになっている。これらの目的のために、平成10年3月3日から7日まで高エネルギー加速器研究機構に国内外の研究者を招いてワークショップを開催した。ワークショップには国外から13カ国、約120人に及ぶ指導的な研究者の参加を得、また国内の研究者を含めると総勢約400人の参加を得ることができた。このワークショップにおいては、まずメガサイエンスの現状をレビューし、これを基礎として今後この分野において期待される科学研究の方向を議論した。議論は非常に活発なものであり、この分野の科学は今後も重要できわめて多岐にわたる結果が期待でき、国際協力によってさらに研究を進めるべきであるということが確認された。特記すべきは、本科研費を用いることによりOECD非加盟国からの参加が可能となり、とくに中国、韓国、インドといったアジア地域の国々の研究者が国際協力の議論に参加できたことである。会合に参加したOECD本部の方からも、この新しい試みに大いなる賛辞をいただいた。ワークショップ終了後、本科学研究費補助金の研究分担者のみで会合を持ち、最終報告書の骨子を議論し、今後早期に最終報告書をまとめることが確認された。
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