1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09045004
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
川那部 保明 筑波大学, 現代語・現代文化学系, 教授 (10169740)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
イルシ ステファヌ ヴァランシエンヌ大学, 文学部, 助教授
ノガキ エドモン ヴァランシエンヌ大学, 文学部, 教授
ジェスト ジャン=ピエー ヴァランシエンヌ大学, 文学部, 教授
有吉 豊太郎 筑波大学, 文芸・言語学系, 助教授 (00039984)
金原 禮子 筑波大学, 現代語・現代文化学系, 教授 (20091895)
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Keywords | 日仏相互照射 / ジャン・コクトー / ルネ・シャール / シャンソン |
Research Abstract |
本年度は、1)とりわけ詩・シャンソン・言語表現の分野での討論を深めること、2)平成9年12月および平成10年1月に、ヴァランシエンヌとパリ、および東京で、本国際学術研究の一環として行われた学会(“France-Japon---litterature,ethique,esthetique"および“Ecritures Japon-France")の成果をさらに深化させること、の2点を重点的に行った。 1)に関しては、ヴァランシエンヌ大学より3名の研究者を招へいして、フランス20世紀の2詩人ジャン・コクトーおよびルネ・シャールに関するセミナーを開催して両詩人のポエジーのあり方と日本詩の発想との異同について討論を行い、またシャンソンにおける言語分析とイマージュとの関係に関する講演会を通して歌詞のレベルでの言語表現の日仏の異同を対象に考察を深めた。 上記1)でなされた研究交流はまた、2)における「成果の深化」にも寄与するものである。昨年度の2つの学会は、現代詩やシャンソン、俳句、小説、言語、絵画等を対象領域として日仏の相互照射を考察するものであったが、今年度はその考察の成果に研究者各自が各々に、また書簡やファックスを用いた意見交換をとおして、さらには上記1)の交流をとおして、新たな考察を加えた。 これらの成果は、最終的には1冊の本のかたちにまとめて世に問うつもりであり、現在そのための作業が進行中であることを、付記しておきたい。
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