1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09045005
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
高際 澄雄 宇都宮大学, 国際学部, 教授 (50092705)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
STEVENSON Ma ビクトリア工科大学文学部, 講師
田中 悦子 ビクトリア工科大学文学部, 講師
FAHEY Stepha ビクトリア工科大学文学部, 教授
柄木田 康之 宇都宮大学, 国際学部, 助教授 (80204650)
LEW Sherman 宇都宮大学, 国際学部, 助教授 (00251083)
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Keywords | 文化学教育 / 個別文化学教育 / 比較文化学教育 / 文化人類学教育 / 語学教育 / 宇都宮大学国際学部 / ビクトリア工科大学文学部 / チュートリアル |
Research Abstract |
本年度は、昨年度の宇都宮大学およびビクトリア工科大学の文化学に関する教育の実態調査に基づき、その改善を目指して、より体系的な文化学の教育方法の開発を行った。 宇都宮大学国際学部においては、個別文化学の授業間にほとんど連絡がなく、学生は複数の文化学を履修しても、知識を深めることができていない現状がある。これを改善するには、個別文化学の担当者が連絡を取り合い、教育計画段階において、他の個別文化学の履修を視野に入れた教案を作成する必要のあることがわかった。 このため、具体的にはイギリス文化論においては、イギリス人の礼儀作法、趣味、芸術の分野において、日本人と比較するばかりでなく、アメリカ人、ドイツ人、フランス人、韓国人、中国人と比較をし、他の個別文化学の履修に役立つ知識を含めておく教案の作成が検討された。 比較文化学においては、現状のように個別文化学の知識を相対化するだけではなく、個別文化学の知識を深める役割が強化されなければならないことも分かった。このため具体的には、個別文化間の相違と同時に、共通性を教える教育方法の開発が試みられた。 宇都宮大学の文化人類学は、文化学の原理的問題を扱える唯一の授業科目であるため、個別文化学と比較文化学を結ぶと同時に、文化の発展・衰退・変容の過程を教えるための教案が作成された。 ビクトリア工科大学においては、授業に講義と演習が含まれているので、それぞれの授業科目で問題を深く知ることができる利点がある。しかし一方で時間的制限から多数の科目を履修することができない。この問題点を克服するために、文化人類学において、多くの文化に関する知識を与えるための教案が作られた。
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