1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09045033
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
永井 ひろ美 名古屋大学, 年代測定資料研究センター, 助手 (10183526)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
朱 嗣昭 南京大学, 地球科学系, 副教授
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Keywords | 放散虫化石 / 二畳紀 / 揚子地塊 / 巣湖周辺 / 南京市郊外 / 大隆層 / 弧峰層 / Nectic Chert |
Research Abstract |
本研究は南京大学を拠点として,下揚子地塊の東端に位置する中国南東部の安徽省,江蘇省に焦点を定めて地質調査と岩石試料採集を行い,放散虫解析を試み,あわせて古環境解析を行うことを目的としている。 今年度は研究最終年度にあたるため,これまでに得られたデーターを補足することに重点を置き,安徽省巣湖周辺(平頂山,庵門口),経県(昌橋)ならびに銅山周辺の地質調査と岩石試料の採集を行った。実績としては次の3つがあげられる。 (1)平頂山の二畳紀最後期とされている大隆層下部層の珪質泥岩からAlbaillella sp.cf.xiaodongensis,Follicucullus sp.cf.orthogonusなどを得た。その結果,これまでChangxingian(late Late Permian)とされていた巣湖地域の大隆層下部層はWujiapingian(eary Late Permian)にあたるとの新知見を提出した(Kametaka et al.,1999)。 (2)庵門口の二畳紀中期の弧峰層の層状珪質岩のなかに,多孔(菱形)質の表面を有する特殊な珪質岩(Nectic Chert)が存在することを昨年度報告した。走査型電子顕微鏡観察や化学組成分析を行った結果,この珪質岩は,泥質石灰岩のような石灰質の堆積物が後に珪質岩(Quartz)に置き換えられたものであることを明らかにした(朱ほか、1999)。 (3)南京市郊外湯山地区の後期二畳紀の大隆層から既に得ている,外形が中生代の放散虫化石Archaeodictyomitra属に似ているがcostaが太くそれらの間にあるporeがほとんど閉じている点で異なっている微化石について,南京地質古生物研究所の楊群・王玉浄両研究員と検討を続けた結果,放散虫化石として報告をまとめた(Nagai et al.,1999)。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 朱 嗣昭: "種特殊類型珪質岩-浮石状燧石"高校地質学報. Vol.5. 345-350 (1999)
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[Publications] Kametaka M.et al.: "Late Permian radiolarians from the Dalong Formation in the Chaohu area,Anhui Province,China."J.Earth Planet.Sci.Nagoya Univ.. Vol.46. 15-28 (1999)
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[Publications] Nagai H.et al.: "New radiolarian morphotypes from the Dalong Formation,east suburb of Nanjing."Palaeoworld. No.12. 85-93 (1999)