1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09045048
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
竹村 次朗 東京工業大学, 工学部, 助教授 (40179669)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
たか橋 章浩 東京工業大学, 工学部, 教務職員 (40293047)
神田 政幸 東京工業大学, 工学部, 助手 (10282823)
桑野 二郎 東京工業大学, 工学部, 助教授 (30178149)
日下部 治 東京工業大学, 工学部, 教授 (40092548)
TAN Thiam So シンガポール国立大学, 工学部, 講師
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Keywords | 遠心模型実験 / 軟弱粘土地盤 / 掘削 / シミュレーション / 有限要素解析 / 3次元効果 |
Research Abstract |
今年度においては,遠心模型実験装置を用いた掘削実験を行い,施工過程の違いが周辺地盤の挙動に及ぼす影響を調べた.詳細には掘削段階における支保荷重の付与のタイムングの異なる3種の掘削実験を行い,掘削背面地盤の沈下,矢板の水平変位,矢板に作用する土圧,地盤内の間隙水圧挙動,矢板に作用するモーメントを測定し比較を行っている.以上より次の結論が得られた.(1)一度大変形が生じた掘削周辺地盤(背面)は,支保等による荷重を加えても変形を戻すことは困難であること.(2)以上の原因として土の応力-歪み関係は非可逆な性質を有するためである.これらの結果をもとに各研究機関でシミュレートの異なる方法を用いて掘削実験のシミュレーションを行った.方法として基本的な条件を与えたPrediction Aを行い,その結果を実験結果と比較した.さらに実験から得られた結果を全て与えたPrediction Cを行い,掘削過程の異なる地盤変形が現存手法でシミュレート可能かどうかの検討を行っている.その結果,いずれの方法においても事前予測精度は低く,手法違いよりの土質パラメータの決定で大きな差が生じていることが明確になった.この結果を2月28日から行われるシンガポール国立大学とのセミナーで発表する予定である.またシンガポール国立大学の研究成果を踏まえ,現状を整理し,来年度の計画・研究の進め方をシンガポール国立大学の研究者と討論する予定である.
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[Publications] 日下部 治: "開削に伴う地盤変状解析技術の現状と将来" 基礎工. 25,4. 2-9 (1997)
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[Publications] 秋畑 純一: "土留め掘削工事における軟弱粘土地盤の変形挙動に関する研究" 第32回地盤工学研究発表会講演概要集. 2. 1703-1704 (1997)
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[Publications] 近藤 緑: "軟弱粘土地盤中の鉛直土留め堀削に関する遠心模型実験" 第32回地盤工学研究発表会講演概要集. 2. 1705-1706 (1997)