1999 Fiscal Year Annual Research Report
環境保全型生物生産システムの実現をめざす研究ネットワークの構築
Project/Area Number |
09045066
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
本田 雄一 島根大学, 生物資源科学部, 教授 (40181557)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
板村 裕之 島根大学, 生物資源科学部, 教授 (80109040)
野中 資博 島根大学, 生物資源科学部, 教授 (60093655)
松井 佳久 島根大学, 生物資源科学部, 教授 (50032553)
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Keywords | 環日本海地域 / 生物生産システム / 持続的農業生産 / 生態学 / 耕地環境 / 島根県 / 慶尚南道 / 慶尚北道 |
Research Abstract |
環境・生態系の保全の上に成立する持続的成長が可能な生物生産システムを実現するため,環日本海地域に研究者のネットワークを構築し,グローバルな視点に立つ研究方法と農業生産技術の確立を目指した。昨年度に引き続き,日本側研究者が9月下旬に韓国へ渡航し,慶北大学校において共同セミナーを開催し,11月初旬には韓国側研究者が来日し,島根大学において共同セミナーを開催した。これらのセミナーでは作物・園芸・土壌・食品・植物病理・農業機械・農業経済等の幅広い分野にわたる研究成果が両国研究者から発表され,活発な討論が行われた。セミナーを通して,持続的成長が可能な生物生産システムの構築に必要な基礎データが着実に蓄積されつつあることが確かめられた。セミナーに引き続いて,それぞれの国の農業生産現場とその周辺の自然環境の調査を行った。島根県と韓国の慶尚南道・北道はともに日本海に面し,自然環境・生態系や産業構造において類似性が高い。同地域の階層的で多様な環境・生物複合系のダイナミックスを多角的に調査・解析することの重要性をあらためて認識できた。この様な交流を今後も継続することによって研究者間の相互理解を深め,個別に行ってきた研究を共同研究に発展させ,グローバルな視点に立った新たな研究方法を生み出そうとする気運の高まりが,本研究の最大の成果といえる。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Kihara,J.,Y.Watanabe and Y.Honda: "Suppression and reactivation of UV-induced sporulation by blue lighe in Bipolaris oryzae."Mycoscience. 40. 363-369 (1999)
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[Publications] Ahmed,J.,T.Yamamoto and Y.Matsui: "Determination of binding constants for cyclodextrin complexes with alkanols by the 1H NMR measurements of longitudinal relaxation time."J.Incl.Phenom.Mol.Recogn.Chem.. (in press). (2000)
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[Publications] Yang,W.,K.Fujisawa,N.Itoi and T.Nonaka: "A study on the removal method of deteriorated concrete in wastewater treatment plants."農業土木学会論文集. 201. 81-87 (1999)
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[Publications] 石束宣明,宮崎昌宏: "カンキツ収穫作業のシステム分析"農作業研究. 35(1). 7-16 (2000)
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[Publications] Arase,S.,K.Fujita,T.Uehara,Y.Honda and J.Isota: "Light-enhanced resistance to Magnaporthegrisea infection in the rice Sekiguchi lesion mutants."J.Phytopathology. 148(in press). (2000)
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[Publications] 伊藤勝久: "山村対策の新しい段階-構造政策から純粋な地域政策へ-"林業経済研究. 45(1). 33-38 (1999)