1998 Fiscal Year Annual Research Report
既知連関群とRFLP連関群及び染色体地図の統合に関する研究
Project/Area Number |
09045069
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
藤井 博 九州大学, 農学部, 教授 (10038268)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
魯 成 西南農業大学, 蚕桑網糸学院・院長, 教授
〓 礼容 西南農業大学, 蚕桑網糸学院, 教授
宋 方洲 西南農業大学, 蚕桑網糸学院, 教授
向 仲懐 西南農業大学, 蚕桑網糸学院・学長, 教授
河口 豊 九州大学, 農学部, 助教授 (80038306)
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Keywords | カイコ / 突然変異 / ro(眼紋赤) / kl-2(第2腎臓形卵) / gr-r(劣勢灰色卵) / 連関検索 / L-ca(棘形褐円班) / 伴性遺伝 |
Research Abstract |
眼紋赤遺伝子(ro)の遺伝子座位の決定:昨年度までに、眼紋赤突然変異は伴性遺伝する1劣性遺伝子に支配されていることを明らかにした.そこで、第1連関群に座乗する長節遺伝子eとd油蚕遺伝子dとを用いた3点実験を行い、座位を求めた.その結果、e-odの組換価を求めると9.2となり、od-roは4.0,e-roは12.9となった.これまでに明らかにされたe-od間は13.2であるので、これをもとに補正するとroは第1連関群の55.3に座乗することになった。 gr-r(劣性灰色卵):自然突然変異体として西南農業大学で灰色卵が見出された.遺伝分析の結果.既知の灰色卵とは異なり,第2連関群上の7.5に古座する一劣性遺伝子に支配されることを明らかにした.現在走査型電子顕微鏡により灰色卵の表面構造を分析しており,既知の優性灰色卵(Gr)との形質発現における特異性を調べている. ki-2(第2腎臓形卵):自然突然変異体として西南農業大学で見出された腎臓形卵と九州大学保存の既知の腎臓形卵との遺伝的異動を追究した.西南農業大学で発見された腎臓形卵は第19連関群に支配される新規な突然変異体であることを確認した.現在,同連関群上の標識遺伝子を用いてその遺伝子座について両大学で独立に分析を行っている. L^<ca>(棘形褐円班):自然突然変異体として西南農業大学で見出された棘形褐円斑は第4連関群の褐円斑遺伝子L,ひしのみ形褐円L^cと複対立関係にある遺伝子により支配されていることを遺伝学に明らかにした.棘形褐円斑L^<ca>遺伝子は褐円斑遺伝子L,ひしのみ形褐円L^cに対して上位であることを明らかにした.
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